本阿弥切(ほんあみぎれ)


古今和歌集の第12巻「恋歌2」を書いたもので

切り取られた部分があるものの

巻子本としてはとてもよい状態

本阿弥光悦が愛蔵していたと伝えられているため

この名がついたそうな



冒頭の小野小町の歌


だいしらず

おもひつつぬればや人のみえつらむ

ゆめとしりせばさめざらましを

うたたねにこいしき人をみてし

よりこひしゆめといふものはた(の)みそめ

てき

いとせめてこひしきときはむばた(まの)

よるのころも(を)かへしてぞきる



ああ~

せめて夢でいいから貴方に会いたい

会いたくて会いたくて

このまま夢の中で貴方と会っていたら・・・

そうそう、うたた寝をして貴方を夢で見たのよね

恋しくてたまらないときは

夜の衣を裏返して着ましょうか

きっと貴方に会えるはず~


現代ならこんな呟きが聞こえてきますか?







夢にみる逢瀬を思う昼の星

金木犀に酔って願えば



貴方におくります