自己選択の責任と判断 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルティングSの高野です。

 

 

医療のコンサルタントをやっていますと言うと、経営についてではなく、健康面について良く聞かれます。

 

特にいい病院はないかという相談が多いですね。

 

今、こんな症状を持っていて病院に行こうと思うけど、どこがいいですかという質問です。

 

 

私は医師ではありませんので、診断もできませんし、治療もできないです。

 

しかし、持っている情報をお伝えすることはできますので、説明させていただき、どこの病院、医療機関にいくかどうかは、ご自身で判断していただいてます。

 

 

最近、週刊誌等で、こんな医療を受けたから、受けなかったから亡くなったんだというような話を見かけます。

有名なタレントの方が在宅で亡くなられたことが発端のようです。

 

どんな医療を受けるかどうかは、本人と家族の選択の結果です。その結果に対しては、意見を言えると思いますが、その選択が間違っていたということを殊更言う必要はないはずです。

 

マスメディアで報道されていることを見る度に、変な違和感を感じてしまいます。

本人とその家族の選択を認める必要があるはずです。

 

 

 

今までの社会と違い、死を迎える場面は十人十色になっていると言えます。

 

死を迎える場所も病院に入院して、自宅で、介護施設でというように様々です。

 

そして、その段階で、どんな医療を受けるのかということは、自己判断に委ねられます。

選択肢は無数にあります。

 

この時に選択しているのは、患者側です。

医療機関ではありません。

(当然、医療機関として受け入れられないというようなケース(救急など)もありますが、この場合でもいくつかの選択肢はあるはずです。)

 

 

通常の保険診療の範囲内で治療を受けるケースもありますし、自費治療として高額な治療を受けるケースもあります。

 

民間療法がいいということで、その治療を受けるということもあります。

 

この選択は、患者さん側が持っているのです。強制的に特定の医療を受けることはありません。意識がない状態であっても、家族の同意がなくては治療を受けることができない場合が多いのです。

 

この上で、医療を受ける側はしっかりとした知識を持つこと、しっかりと要望を医師に伝えることが必要となります。

 

知識と言っても、テレビや雑誌で聞きかじったような情報ではなく、バランスのとれた医療知識を持っている必要があります。

 

偏った情報で選択しても構いませんが、その選択はご自身が行ったということを忘れてはいけません。

 

 

後でこうした方がよかったということは簡単ですが、その時の選択をしているのはご自身であるということは、その選択には自己責任があるということです。

 

 

情報過多の時代では、自分の判断するための基礎情報があふれています。その基礎情報を、しっかりと見極めて、医療の選択をしていただきたいと思います。

 

代替医療で治る方もいます。厚労省の定めた医療で治らない人もいます。どちらにせよ医療の選択をした上で、今の状態があるということを忘れてはなりません。

 

後悔しないように、選択をしていただきたいと思います。