医療コンサルティングの高野聖義(昌則)です。
資産形成は重要なテーマです。日本国内の不安定な状況を考えると、老後の心配を感じている方も多くおられます。100歳を越えた老人でも老後のための蓄えとして貯金をするという話が良く聞かれるように、不安や心配は常につきまといます。
現在の収入が低いのであれば、苦しい生活になってしまいますが、ある程度の収入があれば資産を作ることは可能です。現金を持つのか、貯金するのか、投資をするのかによって大きく変わっていきますが、世の中の流れを読みながら次のステップに進む必要があります。
医師は金持ちである
という話は良く聞きますが、こと開業医に関してはそれほどお金持ちではありません。日々の収入があるので、ある程度の生活はできますが、実際は借入金をたくさん抱え、支払いに頭を悩ませているという院長先生はたくさんおられます。
その中で、医院経営を個人債務の減少をいかに考えていくのかが課題です。しかも、開業時に個人で借りた借入金は、自分の収入から税金を支払い、その上で返済していく必要があるのです。毎月100万円の借金を支払うためには、少なくとも毎月200万円以上の所得を得る必要があるのです。所得税が引き上がれば、自分の収入ももっと増やさざるを得ないのです。
医療法人化は、このような状態を変化させることができます。しかし、医療法人にしない方がよいという意見も聞きます。この議論はおかれた状況により大きく変化するものですので、ご相談をいただければと思います。
いかに資産形成を行うのか。
大きな課題ですが、検討すべき課題です。