人の求めるものと白痴化 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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医療コンサルティングの高野聖義(昌則)です。


先日、夜の街での飲み会で、ある人が「日本の総理大臣が毎年変わるのは恥ずかしいことだ。世界の人に申し訳ない」というような事を話していました。久しぶりに一元的な視点の意見を聞いたので、びっくりしました。


どこが恥ずかしいのでしょうか?


まず、世界の人が、日本の総理大臣を知っているかどうかが不明です。興味を持っているかどうかも不明です。総理大臣という役職を理解している人がどれくらいいるかどうかも不明です。政治の上で一番偉い人が総理大臣であるという理解しているかどうかもわかりません。


「総理大臣が毎年変わることが恥ずかしいこと」

これは、マスコミで良く聞かれた意見です。新橋などの夜の街のロケで、サラリーマンの人が話していた様な意見だったような気がします。それともテレビに出ていたコメンテーターの人の意見だったかもしれません。
とにかく、どこかのテレビで聞いた意見です。

では、なぜそうなるのでしょうか?なぜ、毎年総理大臣が変わるのでしょうか?

国民は毎年総理大臣が変わってほしいと発言しているのでしょうか?民主主義の世界で、国民の意見が反映しているはずですので、総理大臣が毎年変わるように考え、変わっているのであれば、それは民主主義ですが、どうではありません。

選挙でそのような結果にはなっていないからです。というか、選挙自体が行われていないのですから、国民が求めている訳ではありません。ではなぜ、総理大臣が毎年のように変わるのでしょうか?


この理由を突き詰める事で、人は賢くなるのかもしれません。諸説入り乱れるとは思いますが、いろいろ考えて結論を出していく必要があるのだと思います。情報を鵜呑みにしてはいけない時代です。自分の意見はオリジナルかどうかも確認し続ける必要があります。


というこの意見も、中部大学の武田教授の意見を元に書いています。オリジナルになることは難しいですね。