患者数の増加に応じた対応を行う | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

眼科医院、歯科医院、整形外科の医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。


私はコンサルタントになる前に、小売業で働いていました。
食品部門で、年間20億円程度の売上高がある部署でした。店舗全体では、300億円程度の売上でしたので、大きな店舗です。
このスーパーマーケットでいかにパートの方に働いていただくのかということを考えて働いていたのですが、考え方の原点は工場などの生産現場でした。


商品を陳列するのは、配送した在庫をいかに管理するかという工場的な発想が必要だったのです。
先日、物流のエキスパートである弊社の廣田と一緒にある医院にお邪魔しました。


そのときの発想が大変参考になったのです。


 あるべきところにモノが置いていない→定物定置が実行されていない。

 動線を遮断するものが置いてある→人の動きを妨げるものが存在している


このような発想は、小売業でも実践していたことです。


来店客数が急激に上昇する夕方の時間帯は、動線を広げなくてはモノが売れなくなります。
人が商品を見て、手に触れるだけの距離を確保する必要があるのです。


レジ前のスペースは必ず空けるということも同じ発想です。


しかし、医療機関では、そのような基本的な対策がされていなかったということを再認識しました。
在庫置き場が乱雑であることなどが、その基準です。
また、在庫を置くスペースに名前を付けていない(テプラを使う)ことなども、その基本的な内容です。


見る人が違うと、気付くことが変わります。

最初にそちらの医院にお邪魔した際には、とても気になって指導もしていたのですが、徹底されないままになってしまっていたのです。


現場を効率化を実現するということは、簡単なことではありません。しかし、複雑なことでもありません。

簡単な事を継続して実施し、維持することなのです。


毎日の積み重ねです。
是非、一度医療現場を見直していただくと、気付くことがたくさんあると思います。
まずは、見ることからスタートしましょう。