マツコ・デラックスというタレントをご存知であろうか。
最近、テレビでは見ない日がないくらいの活躍である。
最近は「世迷いごと」というエッセイ集が出版されている。
売れているみたいですな。
「世迷いごと」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4575302538?ie=UTF8&tag=consultiweblo-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4575302538
書店では平積みされ、結構売れているようである。
私は5年ほど前に、島崎和歌子と一緒にお昼の情報番組に出ていることから見ているので、かなり知っているのであるが、あまりにもテレビに出すぎており、そろそろ飽きられるのではないかと不安になってくる。
実は私はマツコ・デラックスのファンである。
彼女(彼?)は、女装家というカテゴリに属している。
wikipediaでは、身長178cm、体重140kgで、エッセイスト、女装家という職業を紹介。ちなみに出身高校は千葉市の千葉県立犢橋(こてはし)高等学校でSMAPの木村拓哉と同じ学校。マツコ・デラックスと木村拓哉が一緒にいる学校というのも想像つかない。
東京のクラブなどのアンダーグランドの世界で女装家として有名だったらしく、その後、芸能会に進出している。(正しい情報なのかどうかは別にして、wikipediaはとんでもなく情報量が多いとびっくりさせられる。買い込みをする人の多さに驚かされる。)
テレビには、東京ローカルの5時に夢中!(東京MXテレビ)の月曜日コメンテーターとして出演しているのが一番分かりやすいかと思う。関東以外の方はyoutubeで検索していただければ、彼女の映像を見ることができる。かなりの数のアップ数である。
彼女の最近の活躍はともかく、個人的にはかなり前から気になっていた存在である。なぜ、気になっていたのかであるが、別に私は女装家の趣味があるわけではない。どちらかというとそちらの方面の方は苦手である。
以前のオネエ系キャラは受け入れられなかった。美容に詳しいということで多くのメンバーがお茶の間に出てくる状態を見ると、子供の教育に本当にいいのか不安になってしまう。厳格なキリスト教であれば、神の作った男性と女性意外の性を認めることができないはずですから、テレビ局に大量のクレームが入っているのではないかと心配になるほどである。
その彼女たちと、マツコは違う存在として受け止めていた。なぜ違うのかというと、彼女はハッキリ物を言うからである。そして現代社会を冷静に分析しているのである。
「世迷いごと」というエッセイは、有名な女性に対してのマツコ・デラックスの感じたことを書いているという、ある意味どうでもいい内容ではあるが、通常の視点とは全く違う表現をしている。そしてハッキリと自分の意見を言っている。
視点の違いは読んでいて痛快だし、大変面白く感じた。(好き嫌いはハッキリするので、歯科医院の先生に勧めたい本ではない。読んでつまらないと感じても私の責任ではないので、そのつもりで。)
この著書の中で、現在の日本人男性の未成熟度を嘆いている。
手の届く女性を口説くのではなく、手の届かないような女性を口説きなさいという表現をされている。また、現代人が思考停止していることも嘆いている。その上で、マツコ自身がメディアに出るという状態をも疑問視している。
このような視点の面白さと、ハッキリと話す姿は視聴者に受け入れられる存在なのだと感じる。逆に言うならば、思考停止している人が多数になり、思考停止していない人の意見を面白いと受け止めるようになったということである。
興味のある方はご一読を