待遇と法律 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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眼科医院、歯科医院対象!医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。


先日、クライント先で待遇について話をした。有給日数等についての打ち合わせであったが、現実と法律とのギャップを強く感じた。


有給日数は法定通りの支給となるが、院長から話のあったのは、実際には有給を取ったら医院が回らないし、患者さんに悪影響がある。患者さん対応ができず、有給消化なんて無理なのに、有給日数だけ増えていっている。現実と大きく乖離しているのが悩みだという話であった。


有給日数は、法律上定められているが、全てを消化するような組織は少ない。有給休暇をとるなといっているわけではないが、中小企業ではどうしても、消化はできないというのが現実だ。特に責任のある仕事を任されると、有給をいかに消化していくのかということは難しい。


良く聞くのは、海外では有給を消化しているという話があるが、ここは日本である。日本人は農耕民族であり、ほとんどが農業を行っていた。農業には休日などないわけで、自然に対して有給休暇と言っても相手にはされない。そのように考えると、日本人にはもともと休日に対しての概念は薄いのかもしれない。

(これは勝手な解釈で、歴史検証はしておりません。違っておりましたら、すみません。)


さて、有給消化という話であるが、実際、有給消化ができる医療機関はほとんどないのではないであろうか?クリニックレベルであれば、極々少数の医院で有給消化を推奨しているが、通常は有給消化などできない現実がある。


また、有給消化などされると倒産してしまうような会社もある。経営基盤が薄いという問題を解決できなくてはこのような労使関係の問題も解決しないのであろう。

かくゆう私も、有給休暇をとったことは、ほとんどないし、院長が有給休暇などありえない。現実は厳しいのでしょうか?


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