医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
お付き合い先との情報交換や、実際の経営数字を見ているといろいろな発見と気付きが見られます。
その中で感じたことや、経営理論的なことを、一部の方には、定期的にニュースレターをお送りさせていただいております。
今回、4月頭に一部の方にしか送っていなかったニュースレターを少し多めにお送りさせていただきました。
その中でいろいろな感想が返ってきています。
苦しいのは自分だけではないのか?もっと何か経営のために出来ることはないのか?
など、多くの感想をいただきます。大変感謝しております。読んでくれたんだという喜びで一杯です。
さて、眼科や整形外科などの診療所、歯科医院など医療機関は景気に強いという業界として認識されていました。
しかし、今回の不況は短期的に患者数の減少に繋がっている医院もあります。
しかし、永続する医療機関を作り上げることを目標とした場合、やはり数年先の流れを見なくてはなりません。
そうなると、医院施設の強化や、人員の強化などが不可欠です。
レセプトの電算化自体はあまり賛成ではないのですが、行政機関の決定ですから従わなくてはなりません。
診療報酬も決定されたら、その通りの収入しか得られません。
このような行政主導の変更は予測し難いものです。
となると、このような変化に対応できるような医院作りが必要なのです。
ニュースレターでは、患者数の増加にスポットを当てました。
まだ、景気は回復基調ではなく、今後数十年を考えると日本経済が急激に伸びることは期待できません。その中で高齢者数は増加します。当然行政のメスも入りやすくなります。
医療業界として考えることは、目先の1年ではなく、長いスパンでの永続性です。
やはり、そのためには患者数を増加させることが第一の課題となるのです。
院長先生を名医として紹介してくれる患者さんを大事にする。(大事という意味は、媚びる、へつらうという意味ではありません。)
この気持ちが本当に重要です。
患者さんは、敏感です。
患者さん個人を見てくれなくても、自分の病気を治してくれるドクターを求めています。自分のために全力を尽くしているドクターを求めています。
この時代こそ、医療の本来の意味を考える必要があるのかもしれません。