簡単な意思決定の問題を設定しますので、あなたも考えて見て下さい。
練習問題(1)
○○ゴルフ・ショップで、野外の練習所を借りきってゴルフ用品の展示、
試打会を企画しています。
呼び物として、有名ゴルフ選手を招待して模範演技やアドバイス、サイン会を行う事を考えています。
その効果は、当日の天候によって大きく変わってくることと思います。
各企画案のもとでのペイオフが次のように予想されているものとして、
とるべき案を検討してください。
なお、当日の天気予報も確率の形で、
ペイオフマトリックスに示しています。
当日の天候(カッコ内は予報)
Y1(0.3) Y2(0.5) Y3(0.2)
晴れ 変わり易い 大雨
企画案
X1:一流プロを招待 340万円 30万円 -110万円
X2:若手プロを招待 100万円 60万円 -40万円
X3:誰も招待しない 40万円 10万円 -10万円
催しの結果予想されるペイオフの大きさはどの企画案を採用するかということと、当日の天候がどうなるかによって決まってくることが分かります。
例えば高いギャラを払って一流プロを招待しても天気が良ければ大きな利益が見込まれますが雨が降れば大損することになります。
それに対して、プロの招待をしなけれ大したお客の入りも見込めない代わり天候が悪くても損失は少なくて済むことになります。
あなたはどのような選択をしますか?
※ 野外練習場にしたのは、マットの上ではなく本番と同じように
直接芝の上で打てる事が最大の目的です。
現実の意思決定は、もっと複雑な状況が多いのが普通ですが・・・
(1)確実性ケース
自然の状態(このケースは天候)について、天気予報という形で
確率的に立てられています。
事前に天候について確実(100%)に予想が出来る場合
⇒確実性の意思決定となり、ペイオフの一番大きいX1企画となります。
(2)情報が全くないケース
極端な例ですが、天候の予測が全くできない場合です。
⇒まったく新しい新製品を市場に出す場合に、その需要の大きさの
見当がつかない場合。
この場合、面白い事に意思決定者の裁量に任されることが多くなります。
① 楽観的、強気な人
② 悲観的、弱気は人
①の人は、ペイオフが最大のモノを採択するでしょう。
⇒マクシ・マックス行動原理(Max-Max)と言います。
②の人は、最悪の場合でも最低これだけは期待されるペイオフを
最大にしようとするもの
⇒マクシ・ミン行動原理(Max-Min)と言います。
さらにこの両者の態度をミックスした「ハービッツの原理」というものも
ありますが、今回は説明を省きます。
(3)リスクの場合
今回の練習問題のように、天気予想が確率の形になっています
自然の状態について、情報が確率の形で与えられている意思決定を
リスクのもとの意思決定と言います。
現実的には、このリスクのもとでの意思決定がもっとも多いと思います。
練習問題のケースではどのように考えるか?
なるような企画案を採用します。
X1の平均利益(期待利益)は
0.3×340万円+0.5×30万円+0.2×(-110万円)=95万円 となります。
X2は76万円、X3は15万円 となり X1案が採択されます。
又天候の確率が変わった場合は平均利益(期待利益)が変わりますので
行動も変わります。
今回単純化していますが、この程度でもいろんな意思決定と情報
そして重要なことは情報の価値の意味、確実な情報を入手するには
結果から考え、いくらまでお金をかけられるかの判断も出来る事いなります。