今日も午後3時半頃まで横になっている。
お昼前から、これぐらいの時間まで、浅くてもシッカリ眠ることが、私の中の根深いところに残っている疲労のような病根を削り取る、確実な方法らしい。
なぜこの時間帯なのかは、分からないが。

 

軽くなった頭で、男性が入院している病院に向かう。
病院が近づくにつれ、心の中の何かが、段々と重くなる。

 

数日続いた高熱が、やっと落ち着き始めたようだ。
今日は36.8度程度だという。


病歴や持病を考えると、この発熱は炎症系。
一番に恐れないといけないのは、肺炎。
内臓に疾患を抱えた高齢者が、一発で逝っちゃうのが、肺炎だ。
今回も、喉の粘膜に炎症由来と思われる違和感を覚え、イソジンでうがいしたら楽になったというから、なおさらだ。

 

夜はシッカリ寝られているそうだが、私が訪れた時も、半分睡眠状態だった。
今は昼間から眠気を覚えることが多いという。
男性は、処方されている眠剤のせいではないかと訝しがっている。
私は、男性の身体が静養を求めているからではないかと思っている。

 

今までなら、会話の中で直ぐに出てきていた日常的な単語さえ、なかなか頭に思い浮かばない様子。
挙げ句には、そうした作業が面倒に感じられるくらい、体がしんどくようだ。
今日も、面会時間を10分で切り上げて、早々においとました。
そうした私の行動を、名残惜しそうに呼び止めようともしない男性。
よほど弱っている。
私の中の、どこかの「覚悟」が、ますます強まっていくのを感じる。

 


男性の前では、自分で意識することなく、安心しか与えない表情、仕草、言葉遣いの私。
そういう「私」のスイッチが、どこかにあるらしい。

 

病院を出た途端、そのスイッチが切れる。
深い疲労感。
胸には圧迫感。
男性宅に立ち寄って、自宅に戻る足は重く、もう何にもする気が起きない。
食事の用意は極々簡単に。
自分のことは、最低限度に留めておく。

 

自宅で落ち着いたところで、息子さんのお嫁さんに「熱がやっと下がりました」とLINEで報告を入れる。
礼の言葉と「今後、どうすれば...」との返信。
いや、あなたたちにできること、ないから、とは思うが、それをそのまま文章にして返信できるわけもなく。
と言うか、まだその覚悟がないの?と言うのが、正直な私の感想。

 

男性の状況、今後の展開予測、私の覚悟と考え等々、散々に言葉を選びながら、長文の返信を打つ。
LINEで長文は、目が本当に疲れるんだが、メルアドは知らない。
電話で話せれば早いんだが、一言間違えれば、色々と面倒くさいことになる。
(そういうご家族なのだ)
一時間以上かけて文章を推敲し、送信。

 


展開は分かりきっている。
問題は、どのタイミングで、どのように訪れるかだ。
最終的に、私にできることは本当に限られている。
男性に安心だけを与えること。
その一点だけを考えている。