一晩経って

一晩経って、冷静になってくださった。
その上で主治医と病状の説明を受け、納得もされたようだ。
どこかが飛び抜けて悪くなっているというわけではなく、全てが少しずつ悪くなっている状態。
その遠因は再生不良性貧血であろうというもの。
平たく言えば老衰。
回復は見込めない、一方通行の病状進行。
少しでもQOLを高く過ごしていただくことが、重要になるのではないかと思う。


男性も、いつまでも病院で世話になっている状態を潔しとせず、既に今月末の退院を考えている。
もちろん、それまで症状が安定していれば、ではあるが。

種々考えをうかがい、私は男性の意向に沿う協力を行うことで覚悟を決めた。
自宅での生活が、体力的に過酷な事になるのは既に証明済みだが、それでも自宅に戻る決意を翻意させることは、得策ではない。
何より、男性と私の信頼関係に亀裂を生じさせることになる。
いざという時を考えれば、私たちの信頼関係の維持を最優先に考えるべきであると判断する。

全ては不確実で流動的。
出たとこ勝負の連続になる。
自分では自覚もコントロールもできないのだが、いざという時に即行動できるよう、私の緊張感が、日々、高まってきているようだ。
いくら横になっても、疲れが取れるどころか、疲労が蓄積してきているのを実感する。
頭の鈍痛、首や肩の張り、腰痛、倦怠感。
男性のお世話以外に避ける余裕が、無くなってきている。

退院の準備、理解と協力の要請、各種手続きの遂行、各関係機関との情報共有。
既に一部は遂行中だが、週が明けたら残りも速やかに手を付ける。

無責任に倒れるわけにはいかない。
これは私の選択。
極めて私の問題なのだ。
生を懸けても、やり遂げる。