台風の嵐が峠を越えた後、手術の立会人として病院におもむく。
手術室入りを予定よりも1時間以上待たされたため、その時間で男性と懇談を深める。


手術は無事に終わり、執刀医より説明を聞く。
鎖骨の複雑骨折。
芯棒を骨に挿入し、ワイヤーで固定したとのこと。
全身状態に問題あり。
貧血状態で、手術としては簡単な部類に入る切開手術であったのに、術式前に800ミリリットルの輸血が必要だった。
今後の回復で、その点が問題になりはしないかと懸念されていた。
それをうかがって、一昨日の救急搬送の判断は間違いではなかったと、改めて思った。


手術後は長居をせず、早々に引き上げる。
明日もこの顔を見せに参りますと告げて。

 

私は幸せです。

 

目に涙を溜めながら、ささやかれた。
なによりのご褒美、いただきました。

 

 

 

夜、息子さん夫婦に手術の結果を伝える。
先方より、少々お話あり。
明日、奥様が来られるとのこと。
私にも連絡いただけるとのこと。
お話をうかがえたらと思っている。

 

 

 

対話と言っても、こちらから何かを伝えるのではなく、相手を心の奥底から理解することが一番大切だと思う。
理解してもらえたと認識していただければ、こちらの立ち居振る舞いが、雄弁に私の心を相手に伝えることになる。
その上で、必要なことを語ればいい。
私を理解してもらおうとする必要はない。
こちらの言い分の押し売りなど御法度だ。
私こそが理解しなければならない。
そうした姿勢が、私への理解を深めていただくことに繋がる。


こちらが開かれた心で接してこそ、相手も心を開いてくれる。
互いの心が通じ合う瞬間がある。
その瞬間を作れるかどうか。
そこに、対話に臨む私の力量、人間力が問われるのだと思う。


そういう意味では、明日もまた、新たなチャレンジだ。
完全に面識がない中での対話になる。
緊張を覚える。