私は、物欲に乏しい。
物にあまり執着しない。
とはいえ、なかなかこだわる性格でもあるものだから、持てるものならば、より自分の感性にフィットする物を欲しいとも思う。
事実、過去にS500なんて車にも乗っていた。
事実、アイウェアが大好きで、結構なお値段のもの(五万前後)がゴロゴロしてる。
事実、オーディオ好きで、愛用してるイヤホン、ヘッドホンは、10万オーバーばかり。
他にも類例はあるが、ともかくも、気に入ったら、財布の中身を気にしない質でもある。
そんな私だが、では、今は何を一番欲しているか。
やはり、モノではない。
どうも、母親のようである。
この歳になって、やっと素直に、自分の中の一番ナイーブな部分であり、また人には知られたくない私の幼さのようなものを、ありのままに見つめられるようになってきたのかもしれない。
今になり、私は母親の胸を一番望んでいるんだなぁと、思えるようになった。
何も言わなくていいから、その腕(かいな)で優しく抱きしめてもらいたい。
そうした願望が、私の中にとても強く、根深くあるんだなぁと、とても素直に感じられるようになった。
以前から、私にはそうした願望があるのは自覚していたし、口にも出していた。
今はその願望を、叶えられるものならば、叶えてやりたいものだと、自分に向けて思えるようになった。
ほんのチョットした違いだけど、私には、どエライ違いだ。
自ら積極的に、そうした自分の願望の存在を認め、あまつさえ、叶えてやりたいとさえ思うのだから。
モノやカネは、なんとでもなるものだ。
そして、歳を重ねるごとに、そうしたものには大して意味はないと思えるようになる。
私が心から求めるもの。
求めたればこそ、この様に生きてきたもの。
それは、母の愛だ。
叶うものならば、愛という母の腕(かいな)に抱かれたい。
叶えてみたいものだ。