幼かった私の前にあったは、親との絆。
私の社会を形作る、唯一の絆。

やがて、私の周囲に、十重二十重と、縦横に、幾重にも織り重ねられた絆。
つまるところ、私という存在は、私の両親を含め、私の人生に関わってくださった、無数の人たちとの絆そのものだ。

その絆の一つ一つを大切にして、その一つ一つを意味あるものにしたい。
そこに、最高の価値を認めたい。
それが私の願い。
だから報恩。
それが私の感謝のかたち。

だからこそ、目の前の、一つの絆に拘る。
どこまでも、どこまでも、徹底して拘り続ける。
それを貫いた33年。
貫いて、悔いはない。
貫けて、感謝しかない。

しかし、道はまだ半ば。

この息絶えるまで貫いてこそ、拘ったことになる。
拘り抜いてこそ、本物の人生になる。
そこまで拘ってこそ、目の前の一筋の絆は、本来の輝きを放つ。
一筋の輝きは、余の全てを輝かせ、本然の美しさを表す。

その時にこそ私は、その美しさを眺めやりながら、会心の笑みを浮かべるのだろう。