言うことを聞かず、

紙芝居の邪魔をし続けるF君

の頭をパシコーンと叩いた翌日


彼が発達障害だと知り、

ショックで…


メチャメチャ元気で

メチャメチャ逞しくて

メチャメチャ声がでっかくて

メチャメチャうるさくて


いつも超元気なF君。


その目つき…その光の強さは、

タダモノでない。


ジャンケン1つするのでも、

その気迫に気圧されないよう

私は、自らの気を最大に高め、

彼以上の気を出しながら、

勝負する。


というくらい、


強い気を放っている子が、

ハンディを持っていたなんて…


それを知っていれば、

私も、あれほど、真正面から

ブチ当たるようなことは、

しなかったと思うのよね…


そんな後悔や、

可哀想に思う気持ちから、


前は書かなかったけど、

実は、結構、

泣いてしまった私だ…


彼を理解したい、

わかりたいと思った

その5日後、


再び、彼のクラスの担当が

巡ってきた。


そして、思いがけず、

F君は私の頭をゴツン!と

叩きに来て笑い泣き


それから、なぜか、

私たちは仲良くなり

一緒に遊んだ。


不思議なもんだ…



そして、その翌日も…

Fちゃんが、F君と2人で

遊んでいたので、

私は遊びに行った。


(ああ…

仮名が、2人とも同じに

なってしまってる…😅)


Fちゃんというのは

この子ね。

実は、お母さんの事情で、
Fちゃんは、児童クラブを
5月一杯で卒業することに
なった。

お互いに、6年生まで、
ず〜っと一緒にいられると
思い込んでいたので、
それを知った時は、
本当にショックだった。

児童クラブが嫌で
止めるのかな?と思ったら
そうではなく…

児童クラブは楽しいし…
私がいるし…
続けたいのだけど、
お母さんが仕事を辞めるので

5月一杯で止めると
わかって以来、

Fちゃんと私は、
名残を惜しんで、しょっ中、
ハグし合っている。

可愛いFちゃん。

もうきっと、この先、
会える機会は無いだろうな…

3/25から一緒に居ることが
できただけでも、
本当に幸せだった。
本当に嬉しかった。

もう絶対会えないと思ってた
子に、会えたのだから。

本当に、
神さまからの
プレゼントだった。


Fちゃんは、
自分がここを止めることを
F君に伝えようと、
一緒に遊んでいたのだ。
Fちゃんは、
O君も呼んだ。

(O君が発達障害だと
知ったのも最近だった)

私はその時、初めて
О君がしゃべるのを聞いた。

Fちゃんにとって、
F君もО君も、
普通に馴染んでいる、
普通の友だちなのだ。

F君も、そうやって
Fちゃんと遊んでいる時は、
先生に対する時のような、
挑むような目はしていない。

Fちゃんの言動にウケて
ビックリして、
「引いた〜」と倒れて
死んだマネをしたり…

なかなかお茶目に、
楽しく遊んでるのよね…

そのうち、

2人は、力自慢を始めた。

F君もFちゃんも、
物凄い筋肉をしている。

F君は、背は低めだけど、
コリコリのプリプリの
すごい筋肉で、

こんな子って、
他に日本にいるか?
と思うくらい逞しいこと
この上なし。

「俺、先生おんぶできるで」
と言って私を見た。

私が疑ってると思ったのか、

本当にできることを、
証明したいような勢いなので

丁重に、遠慮した。

あのね、
疑ってはいないのよ。

だけど、アンタに
お尻を触られるのはね…
遠慮しとくわ…
(心の声…🤣)

でも、彼は、真面目に
言ったのだった。

うんと歳上の、筋肉隆々な
体重75kgの兄ちゃんを
おんぶできるのだそう。

それなら、私なんか、
軽いであろうな…

地震や火事で、
私が動けなくなったら、
担いて逃げてもらおうか…
頼むで。

Fちゃんは、証明しようと、
部屋の向こうに行った。
何をするのかと思ったら、

6年生の大きなお姉さんを
おんぶして見せた。🤣

Fちゃんは、ちょっと
ハンディがある。
身長が伸びなかったのだ。
脚が成長しなくて背が低い。
にも関わらず、筋肉隆々だ。

小さいのに、
重たいランドセルを背負って
学校に通ったのだ。
そして、身体も心も、
こんなに逞しく育った。

Fちゃんをおんぶしたら、
筋肉の塊のようなFちゃんは
とても重かった。

何とかおんぶできたが、
赤ちゃんの頃に抱っこした
私にとって、かなり、
感慨深いものがあった。

Fちゃんの兄ちゃんは、
運動部に入ってから、
ビックリするくらい筋肉隆々
になったらしい。

想像できない…
普通に、
小柄な子だったのだから。

会ったら、中学の頃とは
別人のように
なっているのだろうな…

細いくらいだったのに…

F君の兄ちゃんは、
産まれた時から、筋肉隆々
だったのだそう。ホンマか?

話しているうちに、
Fちゃんの兄ちゃんも
F君の兄ちゃんも、
同学年だとわかる。

なぜか、F君が家系?
の話をし、その流れで、
私がおじいちゃんは?
と聞くと、

この間死んだ…と。

ああ、そうなんだ…

『死』というものを、
経験したのだな…

近くに住んでた?

「うん…」

しんみりとなり、
どう言葉を続けたらいいか
わからなくなったとこへ、

Fちゃんの明るい声。

「じいちゃん
何歳で死んだん?」

それから、お互いの
じいちゃんばあちゃんが、
何歳で死んだかの話になり😂

明るく話は続いた。

Fちゃんは、私と再会した時
私が全然変わってなくて、
本当に嬉しかったと言った。

懐かしい!!と
すごく言ってくれたよね…

髪を縛っていたので、
昔のように、ゴムを外して、
髪を垂らしてみて!!
って言ったよね…

昔を本当に懐かしんでいた…


今思うと…

赤ちゃんの時に、
ダッシュで私に向かって
ハイハイしてきて、
一生懸命私の膝によじ登ろう
としたあの赤ちゃんは、

今、この子が私に
抱きついてくるのと同じで、

私に
抱きつきたかったんだなぁ…

今ならそう思うよ。

抱っこしてもらいたくて、
来てたんだなぁ…
赤ちゃんの時のFちゃん。

ま、あんな、こんなの話を
しながら、

Fちゃんがいたから、
普通に、F君の素顔?
も見たというのかな?

何や〜
普通の子やないか〜

と思った。

Fちゃんと、普通に
会話してたから、
見えたんだ…


そうなのよね…

子どもが、
『先生』という『大人』に
見せる顔と、

同級生に見せる顔は、
別なのだ。


そしてきっと、
家に帰ると、
また、別の顔になる。


Fちゃんがいたおかげで、
F君の素直な姿を見れたよ。


そんなことがあったので、

何となく、

F君への接し方が変わった
ような気がする。

相変わらず、
言うことは聞かないが、

ちょっと、
操縦?の仕方が、
わかったような?

以前と違うのは…

F君も私も、お互いに、
相手の出方を考えながら、
自分の出方を考えてる…
というのが、

その目を見ていると、
テレパシーで?
感じられるようになった。

という感じ??

いわゆる、腹の探り合い?🤣
引いたり、緩めたり?


私の側からの学び


正面からガチッと

戦わないこと。


相手に勝とうとしないこと


向こうの学び


あくまで推測だが…

これ以上歯向かうとヤバい…    という境界を探りながら、

相手がブチ切れることは、    避けようか?


という気配?

(ホンマか?)


『他人との戦い』から、
『友だち?』との戦い?
に変化した??
(ホンマか??)

勝手な憶測だが…

いや…

何となくね…


私の成長??



頃合いを見て、
「アンタなぁ…」
と笑って緊張を緩める。

とか、


チョンと軽く頭を触るとか、

叩く代わりに頭を押さえる?
とか…

余り頑張り過ぎず、

良い加減で、

一旦『引く』


ということも大切かな…

と思うようになった私は、

ちょっとだけ、
成長したのかもしれない。


(あるいは、
退化したのかもしれない)
        ハハハ😅

でも、
以前より、ちょっとはね、
可愛いさが見えて来たのかも
しれない…