最近知った、水色の洋館「旧尾崎テオドラ邸」。尾崎テオドラ英子はロンドン生まれの日英のハーフ。港区にテオドラの父尾崎三良男爵ががテオドラのために建てた洋館を、譲渡された英文学者が解体移築したそうです。
テオドラは尾崎行雄の後妻さんだそうですが、偶然にも結婚前と後で同じ苗字です。場所は招き猫で有名な豪徳寺の近く。豪徳寺の正門は小田急線豪徳寺駅から見ると反対側ですから、豪徳寺裏と言うのが正確かな。豪徳寺駅から歩くなら豪徳寺の手前ということになります。
ややこしいですが豪徳寺という小田急線の駅、このへんの地名の豪徳寺、お寺の名前の豪徳寺があります。
まだ外構は工事中ですが今年の3月1日がグランドオープンだそうです。漫画家の山下和美さん、笹生那実さんを中心としてプロジェクトが立ち上がり、取り壊しの危機にあったこの館を存続させようという努力があったそうです。
そのいきさつはこちらの動画に。
w.youtube.com/watch?v=DjQYI7fAbC0
コミック関係はまったく縁がありませんが、こんな素敵なことが実現するんだと感激しました。旧尾崎行雄邸と言われていたところ、修復作業中に実際はもっと古くさかのぼってテオドラ由来の建物ということがわかったそうです。
住宅街ですから、お隣や裏のおうちは接近しています。邸の庭もお隣も工事中。
チケットはすべて事前予約です。単に入館料、ティールームの座席確保+入館料、アフタヌーン予約付き入館料の三種類です。ティールームの予約をしてオーダーは座ってからお願いしました。
ビクトリアスポンジケーキ。
マンゴーチーズケーキ。お茶またはコーヒーとセットにすると少し安くなります。なかなかのボリュームでした。
ティールームは一時間半の制限があり、それ以外は館内をゆっくり見てかまいません。しかし冷房が効きすぎて、それほどお席に長居はできませんでしたが。こちらのテーブルクロスのかかっているエリアはメニュー表が置かれていたので、アフタヌーンティーの予約席にちがいまりません。次回はここに座るぞ~!(お腹空かせてね・・)
柘榴のパルフェも期間限定のメニューでしたが、ボリュームありすぎて、遠慮しました。
二階ギャラリーの入り口。今月は文月先生の原画展示です。絵のほうは撮影禁止になっていました。
1階から踊り場を見上げたところ。
2階から踊り場を見下ろしたところ。
尾崎行雄・テオドラ夫妻と二人の令嬢の写真が飾ってありました。この部屋の古い家具も素敵。
帰りは違う角度から。懐かしい感じの佇まい。有志の力で存続させたなんてすごいです。クラウドファンディングしていたのも知りませんでした。ご近所だけでなく広く愛される場所になるといいですね。
そしてぐるりとお寺を回って正面のほうから豪徳寺へ。10年ぐらい前にぶらぶら来たときは、誰もいなかったですけど、今は内外の観光客の皆さんがたくさん見学していました。
こちらで有名なのはやはり招福猫児(まねきねこ)でしょう。お家に猫ちゃんを連れて帰って幸福になったら奉納するのだそうで、これだけ皆さんのところに福があったということなんですね。すごい数が納められてあったのですが、ここが一番のスポットなのか人が多すぎて猫ちゃんたちだけの写真は難しかったです。9サイズあるそうですよ。
豪徳寺は井伊直弼の菩提寺としても有名ですが、ちょっと疲れたので別な機会に。たぶん前に行ったと思うが、、、
頑張れば人のいない写真も撮れます!
山門からお寺の方を見たところ。警察の車が止まっていてお巡りさんもたくさんいたので(何かあった?)ちょと離れてからの写真にしました。木が多くて立派なお寺です!
こちらが山門。ここも工事の車が残念・・・「大谿山(だいけいざん) 豪徳寺」と書いてあります。
この山門へは東急世田谷線の宮の坂駅が近いです。小田急線豪徳寺駅から世田谷線の山下駅に乗り換えて、一駅乗るのがお薦め。
たいしたガイドにはなっていませんが、チャンスがあれば旧尾崎テオドラ邸と豪徳寺をよろしくお願いします。
ランチは三輪亭をお薦めします。