1945年8月6日。 原爆によって奪われた１４万人の命。
人々はどのようにして亡くなっていったのか。その真実とは。
#ＮＨＫスペシャル「原爆死 ～ヒロシマ７２年目の真実～」
55万人の被爆者の動態調査を行うことで、一人一人の生死を浮び上らせようした
番組でした。
ホームページhttp://www6.nhk.or.jp/special/sp/detail/index.html?aid=20170806
「世界最大級の“戦災ビッグデータ”がある。昭和２０年８月６日から今日に至るまで、広島市が蓄積してきた５５万人に及ぶ被爆者たちの記録「原爆被爆者動態調査」。ＮＨＫは今回、この元データを初めて市から入手、最新のビッグデータ解析技術を駆使し、時系列に並べて地図に落とし込んだ。人々は最悪の兵器によってどのようにして亡くなっていったのか――。原爆投下から
７２年、知られざる被爆の新事実に迫る。」
昨夜放送された この番組を見て、もう どーーーーーんと重くなってます。
このブログには いつも姐さんの日常の なるべく楽しいことしか
書かないようにしているのだけれど、
今日は、この時代を生きている 一人の人間として書いておきたいと思い・・
(-"-;A
なので、重いのが苦手な方は この先は読まないでね。
。。。。
私は、広島の原爆資料館を訪れたこともあるし
これまで いろいろな写真や絵画や映画や・・
原爆のことを少なからず知っているつもりだった。
キノコ雲が現れ、街を覆い尽くす大きな火の海ができ たくさんの方々が 一瞬にして
３０００度にも及ぶ高温の中 亡くなっていったのだと思っていた。
原爆による死因は 大きく分けて ４つもあった。
一つ目が 爆心地で 一瞬にして炎に包まれてしまった方達。
２つ目からが 衝撃だった。。。
２つ目。圧焼死。
想像を絶する爆風で倒壊した建物の下敷きになり 身動きできなくなった方達。
目の前まで迫る火に、どうすることもできず 生きながら焼かれ亡くなっていった。
３つ目。。。
原爆が生んだ熱線のために血液が沸騰し、その水蒸気で血管を破られてしまった方達。
爆心地から離れた医療施設に救いを求めて集まった人々の体の組織は壊死し
感染症もたくさん併発した。
「家に帰りたい。」「ここにいると家の人に知らせてほしい。」
そう言いながら 一週間近くも苦しんだ末 亡くなっていった。
４つ目。。。
内部被曝。
その時、爆心地にはいなかった人々が
爆発の後、大気中に巻き上がった放射性物質を体の中に吸い込み
あるいは、それらの物質をたくさん取り込んだ黒い雨に当たったことにより
亡くなっていった。
髪の毛は抜け、徐々に徐々に 体の組織を壊されながら。
そして、爆心地からは距離のある所で起きた これらの現象について
未だに国が健康的な影響があったと言う因果関係を認めていない というナレーションも
暗く、衝撃だった。
ちょっと調べた。 興味のある方は。(´・ω・`)
番組の中でインタビューに答えていた 日本熱傷学会の原田医師の言葉。
「ひょっとすると この爆弾というのは 軍事目的で使うものではなくて
一般市民を標的にして 一般市民を苦しめる効果の方が はるかに大きい物じゃないか」
どんな理由があるにせよ、この爆弾だけは 人類が２度と使ってはいけない爆弾だと思う。
番組を見ながら。。
願わくば、当時 爆弾を落とした人たちが
キノコ雲の下で ここまで恐ろしい、人間をここまで酷く苦しめ続けるような
爆発をするとは想定出来なかった。。
そうであってほしい。と考えていました。
こんなに非人間的なことを 人間はやってはいけない。
いや、人間は そこまで酷いことが出来る生物であってほしくない。
気が遠くなるような 綿密なデータを解析して行った
NHKスペシャルのスタッフの方達の熱意と執念に頭が下がります。
『未来のために 今、出来ること。』
重く、辛く、そして戦いの日々でもあったと想像します。
多くの人に、世界中の人に、
この爆弾が 絶対に、２度と、人間が使ってはならない恐ろしいものである
ということを知ってほしいと思う、２０１７年８月７日、今日の姐さんです。
合掌
再放送：8月9日(水) 午前0時10分(50分）