マーティン・スコセッシ監督 の映画 『沈黙ーサイレンス』が

 

いよいよ公開になりましたね。

 

姐さんは子供の時、篠田正浩監督による『沈黙 SILENCE』 を見ました。

 

海の中に突き刺された十字架に、磔にされた信者たちが

 

満ち潮と共に 首まで海水に浸かりながらも 賛美歌を歌っていたシーンが

 

今でも 忘れられません。

 

「神様はなぜ、黙っているのだろう。。」と

 

本当に 苦しく悲しく辛かった記憶があります。

 

 

 

原作者の遠藤周作さんと父には 生涯を通して 兄弟のような絆が

 

あったように思います。

 

父は、いつも 遠藤さんの背中を見ていた。

 

遠藤さんの葬儀の時に見た 父の顔が忘れられません。

 

絶望的に大きなものを失ってしまった、

 

荒野に放り出された子犬のような顔をしていました。

 

 

そして 遠藤さんの死から半年も経たないうち

 

父は 心不全で亡くなりました。

 

。。遠藤さんが迎えに来ちゃったね。。。

 

家族の誰もが そう思いました。

 

 

父は 自分の書斎で 一人 息を引き取っていたのですが

 

書斎の本棚から 1冊だけ 飛び出していた本があったのです。

 

それが、遠藤さんが書かれた「沈黙」でした。

 

 

 

 

姐さんは、小さい頃から 遠藤さんにとても可愛がっていただきました。

 

毎夏 軽井沢の家で 夜になると 

 

遠藤さんか 北杜夫さんか 我が家が 飲み会場になって

 

ほとんどわからなかったけれどw 難しい文学の話をたくさん聞いたり、笑ったり。

 

思い出がたくさんあります!

 

( ̄▽ ̄)

 

「ともちゃん。君は今 世界的に流行しとる MONKEY DRIVER ちゅう歌を知っとるか?」

 

「知らない。」

 

「え!あの 有名なMONKEY DRIVERも知らんのか!」

 

悲しそうな呆れたような表情をした後、突然

 

「えーっさ えーっさ えっさほいのさっさ。」

 

と、「お猿の籠屋」を 踊りつきで歌い出してくれたりしました。w

 

 

 

 

スコセッシ監督により、こうやって「沈黙」が 再び 世界中で大きく取り上げられ

 

カトリック作家だった遠藤さんも父も喜んでいるだろうな。

 

きっと 喜んで 映画館に行っていると思います!

 

私も すごく楽しみです。

 

因みに 姐さんはカトリックなのですが

 

宗教上の母(GOD MOTHER)は、遠藤さんの奥様なのです。天使

 

 

 

 

遠藤さんが父にくれた 石で作られた 聖母マリアの像。

 

誰かが落として 壊れてしまっていたのですが

 

蜷川さんの所の最強美術スタッフに修復していただき

 

今は我が家に飾ってあります。キラキラ

 

 

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