※ このお話はドラマ「ランチの女王」の登場人物による創作で、基本的にはR18の描写を含みます。
この先を読む方は上記に同意したものといたしますのでご了承ください。
「まずひとつめ。シェアの仕方だな。これは曜日制にした。月・木は俺、火・金は純、水・土は光四郎。日曜日は定休日だから、週ごとに順番だ。」
という勇二郎に、
「異論はありませんが…月・火、水・木、金・土とかじゃないんですね。」
なつみが言うと、勇二郎があー、その、と少し言い淀む。
後ろから光四郎が、
「そうすると独り占めできる時間がまとまるんだけど、その分次の自分の担当の日まで5日も空いちゃうじゃん?『それは長過ぎる』って勇兄が言ったからだよね?」
としれっと言う。
勇二郎を見ると不自然に目が泳いでいる。
「まー、あれだ、そういう説もある。」
照れてるんだ。
なんか、可愛い。
なつみはふふっと笑った。
「異論がないならこれは良いとして…。次は周りへの対策だ。この関係は俺たちの中では納得のいくものだが、他の者にとってそうとは限らない。知られると悪い評判となるかもしれない。だから、守るべき掟を項目にした。」
勇二郎は紙に目を落とす。
1.自分の担当時間であってもお客様の前ではいちゃつかない
2.2人きりで外出する時は、手を繋ぐなど付き合っている様に見える行動は慎む
3.家の中以外は誰かが自分たちを見ていると思って行動せよ
なつみはひととおり目を通し、
「これなら出来そうですね。」とあっけらかんと言う。
「まぁ、問題は俺たち、って感じだよね。ちゃんと我慢しないと。」
光四郎が言うと、
「その通りだね。気をつけよう。」
純三郎は緩んでいた表情が引き締まった。
勇二郎は淡々と
「これもクリア、っと。」
と進めていく。
あとは…と言いながら、紙を読み進めていく勇二郎がピタッと止まる。
「あとは…?」
なつみが首を傾げると勇二郎はゆっくりと顔をあげ、黙ったままなつみを見つめる。
なんだろう。
なつみが不思議そうにしていると勇二郎は重そうに口を開く。
「夜の話だ。」