※ このお話はドラマ「ランチの女王」の登場人物による創作で、基本的にはR18の描写を含みます。

この先を読む方は上記に同意したものといたしますのでご了承ください。











3人の真剣な視線が自分に集まっていることに気付き、なつみは少し驚きながら3人を順番に見る。


「それだけは絶対に許せない。いや、許さない。だから、選べないなら選ばなくていい。」

そう言うと、勇二郎はなつみの傍まで来る。


「あんたはただ、俺たちに愛されとけば良いんだ。」となつみのおでこにキスをする。


純三郎も寄ってきて、

「3人ともがなつみさんの彼氏だし、なつみさんが俺たちの彼女ってこと。」

となつみの左頬にキスをする。


「3股みたいかもしれないけど、かけられてる俺たちが納得してるんだからそれで良いんだよ。どっちかと言うと、俺たちがなっちゃんをシェアしている感じかも。」

光四郎はなつみの手を握ったまま右頬にキスをする。


少しずつ冷静に考えられるようになってきたなつみは、3人の雰囲気に圧倒されながらおずおずと、

「3人はそれで良いの…?私、誰が1番好きか一生懸命考えたけど結局選べなくて…そんなダメな私でも良いの?」

と聞く。


「良いんだよ。なつみさんが大好きだから。」

ニコッと笑う純三郎になつみの胸は高鳴る。


「1/3ずつのシェアだけど、逆に言えばなっちゃんの1/3は俺のものだってことだもんね。嬉しいよ。」

光四郎くんが言うと、倫理も道徳もなぜか気にならなくなるから不思議、となつみから笑みがこぼれる。


「選べないってことは平等にチャンスがあるってことだろ。そんな状態で出ていかれちゃ、諦めるに諦められんよ。」

そっぽを向きながら離す勇二郎を見て、なつみは今までの緊張がふっと緩んだ。


それなら…良いのかな。いや、この際良いか悪いかなんて気にしない。


なつみだって本当はここを離れたくないのだ。


「慣れるまで大変かもしれないけど…よろしくお願いします!」

なつみはいつも通りの明るい笑顔でペコっと頭を下げる。


おそるおそる頭を上げると、そこには3人の安心したような笑顔があった。


「良かった〜。断られたらどうしようかと思った!」

と、なつみの隣で大の字に寝転ぶ純三郎。なつみが自分たちの提案を受け入れたことが嬉しいのかずっとニコニコしている。


「断らせないよ。断るなら…承諾するまで閉じ込めて、あんなことやこんなことするつもりだったからね〜」

正座していた足を放り投げてダラリと座る光四郎。


それを聞いたなつみはビクっとする。何をされるところだったの…?


「それよりも、あんたに伝えとくことは他にもある。俺たちで勝手に決めたことだから嫌なら嫌だって言ってくれ。」

タンスの引き出しから1枚の紙を出す勇二郎。


なつみがその紙を覗き込む。