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最近悲しいかなむかしの記憶がどんどん薄れていくせいか笑い泣き、以前に読んだ本を掘り出してきて読み返すことが増えました。

 

 

「ニシノユキヒコの恋と冒険」

 

 

なんだかドラク〇みたいなキャッチーなタイトルだなー。と思いながらこの文庫を買ったのがもう十数年前。


 映像化もされてたみたいですが、見てないのでとりあえずスルー。

 




時の経つのは速い。速すぎる。最近はさらに加速しているように感じます。

ジャネーの法則でしたか。

 

 

時間の経過の感じ方には諸説あるみたいですが、刺激のない毎日同じ生活をしているとあっという間に年月が過ぎるとか。

 


自分も多少は刺激のある生活をしているつもりですが、新しいことを始めてしばらくすると、その刺激にもなれてしまっている気がします。


はて、どのくらいの周期で新しい刺激を入れるとマンネリ化を防げるんだろうか。今度調べてみようかな。


 




本題に戻すと、題名に出てくる『ニシノユキヒコ』とは、ひとことでいうなら希代のモテ男。


見た目よし、あっちのほうもよし、女にはすこぶる優しく、優しすぎて女の影が絶えない男。


モテるけど相当なダメ男でもあります。
 

 



彼の一生の中で、ある時期をともにした女性10人(みなさんなかなかのクセの強さ)が語るニシノユキヒコは、どの年代の女性から見てもとても魅力的。


かといって、この女性たちがニシノユキヒコを自分のものにすべく奮闘したり、溺れたりするかというと、意外とそうでもなく、一時は夢中になることもあるけど、なんとなく将来的には自分を幸せにしてはくれないだろうという不穏な未来を感じてしまう。

 



ニシノユキヒコのほうも自分を心から愛してくれる女性を求めているふうでありながら、自分にのめり込みすぎない女性を本能的に選んでいるように見える。


そのうえで、「どうして僕はきちんと女のひとを愛せないんだろう。」などとのたまうから、タチが悪いんだわ。

 

結局だいたい女性側からフラれるパターンでひとつの恋愛が終わる。(が、たいてい同時進行でほかの女がいる。)

 

 



そんなニシノユキヒコの10代からはじまって50代になっても相変わらず愛を求めて彷徨っている恋愛模様は、切ないけど、そのどうしようもない感じがちょっと笑えてしまいます。

 




ニシノユキヒコのお相手として、いろいろなタイプの魅力的な女性が出てきましたが、その中の「まりも」に出てくる『妙齢』の専業主婦『ササキサユリ』目線での話がとても面白い。



最初は周りのオバサマたちの熱狂ぶりとは一線を画す感じで冷静に『ニシノくん』を分析していましたが、徐々に彼の魅力にハマってゆく自分の様子をとまどいつつも客観的に描写している。


『ニシノユキヒコ』の魅力も、ダメなところも、この方の分析でよくわかります。

 



あと、忘れちゃいけないのが藤野千夜さんの解説。かなり面白くて笑いました。

 

 

 

 

私は現実的でかわいげのない女だから、こういうダメ男にはひっかからないよ、絶対。などと思っていました、かつては。

(むこうがひっかけてもくれない可能性のが高いが:*:・( ̄∀ ̄)・:*:)


でもふたたび読んでいるうちに、若い時に1回くらい、こういう男にひっかかってみるっていうのも悪くなかったなーなんていう気分になってました。


まあ、あのようなそそる男が現実世界にいるとはなかなか思えないんですけど。

でも気付いたらダメなところも含めて自分が一番その魅力を知っているような気になってしまう近くて遠い2次元の男。


 

なんだかんだいって、気づいたら私もちょっと(だいぶ?)ニシノユキヒコの魅力に浸食されたみたいです。

 


やはりニシノユキヒコ恐るべし〜滝汗

 

 

 

 

 

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昔からなんとなく意味は知ってたけど、実態はどうなってんの?と思っていたこと。

 

「腐女子」の実態とは
 
 
最近近所のお気に入りの古本屋さんの新書棚(全部100円という太っ腹価格!)で、以下の本をみつけました。
 
「腐女子化する世界 東池袋のオタク女子たち」杉浦由美子著
 
11年前に書かれた本なので、現在とは違っていることも多いでしょうが、これが結構面白くて、自分の中の当時の「モヤっと」がすこし解消されました。
この本には、腐女子カルチャーや生息地についての様々なことが面白くまとめてありました。
 
 
「腐女子」のそもそもの意味は、やおいやBL(ボーイズラブ)を好む女子たちが私たち、腐ってるよね、と自嘲して自分たちを呼んだ事が語源だとか。
 
ちなみに、
 
【やおい】男性(同性)同士の恋愛を扱った、主に二次創作、パロディ作品や同人作品をさすことが多い。
【BL】男性同士の恋愛を扱った、主に一次創作、オリジナル作品や商業作品をさすことが多い。
 
だそうです。(ニコニ〇大百科調べ)
 
 
その本によると最近(←11年前の)は、「腐女子」とは、BLを好む女子だけでなくて、オタク女子全般を指す用語として使われることも多いらしい。
 
自分も何かにハマるとのめり込むたちなので、まあまあのオタク気質であるといえますが、おそらく、のめり込みのディープさに関してはホンモノの方々には及ぶわけもないと思われます。(ディープなオタク女子&腐女子には敬意を持ってます。念のため)
 
 
 
ちなみに、この本が書かれた11年前からさらにさかのぼった2004~2005年頃、世の中には「電車男」ブームが訪れていました。「アキバ系」という言葉が有名なったっけ。
この映画の中にも女性のオタクも少しは出てきていたけど、「オタク」といえば男性、みたいな感じで、女性が「オタク」にはなりにくいと世の中的には思われていたようです。
 
 
いや、だが、しかし。
その当時、腐女子を含めたオタク女子について思っていたこと。
 
 
オタクな女子って絶対数が少ないのか?イヤ、そんなわけはない。。。でも自分の近くにはいない。ていうか、みんな表面的にはオタクを隠しているのでは???(自分も含め)
 
 
 
当時は自分もまだ若くカッコつけたいお年頃だったので、普通にオシャレもメイクも、美味しいものを食べて遊びに行くのも好き、という一面をおもに表に出し、オタク気質はあまり出さずに人付き合いをしていました。
なんとなくオタク気質であることにうしろめたさを感じていましたし。
というのも、オタク気質が強い女子は普通の男性に限らず、女性にも引かれる事が多いので。(←ただし出し方にもよる)
 
 
しかし外の世界から家に帰ったが最後、休日はゲームや小説の世界にどっぷりつかり、デートよりもこっちのほうが楽しくなってしまう始末。
 
この頃は北方謙三氏の三国志と戦国時代にハマり、小説を読んでは登場人物に萌えて、同じ登場人物の出てくるゲームを夢中で育てて攻略しておりました。

 
 
ところで、先の本によると、自分が知らなかっただけで、オタク女子(この本では腐女子)たちは当時から(もっと前から?)、同じ趣味でつながり、コミュニティを形成していたもようです。
 
腐女子含むオタクと呼ばれる層は、活字を多く消費する層とリンクするらしく、オタクは自分の専門分野のみならず、その他の文字媒体も消費しているとか。つまり知識も豊富で文章を書くのも上手(なんかちょっと安易なこじつけのような気もするが)。
 
オタク女子たちの中でも、コミュニケーション能力の長けた女子たちが管理するブログを中心に、あらたなコミュニティが形成されていく、、、。あら、な、なんか楽しそう、、、。
 
コミュニティを形成したオタク女子たちは、同じ嗜好を持つ仲間から承認を得ることができれば、当時はやっていた「自分探し」なんかを必要としない。
 
この本が結論付けていたのは「腐女子化」とは生きづらい現実で地に足をつけ、平凡な日常をキチンと営んでいくための、健全な現実逃避をするためのスキルだそうです。ふーむ。。。
 
 
私はというと、ネット上のSNSみたいなものが苦手だったので、何かにハマったら、誰かと分かち合うこともなく、とりあえず孤独にその道を掘り下げて自己満足にひたっておりました。(なんかネットの世界って怖そうというか食わず嫌いもあるけど、いうならばネットコミュ障)
 
 
話を最初に戻すと、色々ツッコミどころはあるものの、なんでこの本がモヤっとしてたことを解決してくれたかというと、腐女子について書いてはあるものの、いわゆる広い意味での「オタク女子」に当てはまる部分も多いんじゃないかなーと思ったのですね。
 
 
話がちょっと変わりますが、自分は1年ちょっと前から、とあるK-POPアイドルにドハマりしまして、まあ、このグループがやたら私のオタ心をくすぐってくるのです。
 
ほかのグループを知らないので、もしかするとK-POPというのは全般的にそういう背景を持っているのかもしれませんが。
 
例えば、そのグループを知りたての頃、自分が好きだった作家の小説名が歌詞に出てきたり、自分がかつてはまりにハマっていた日本のロックバンドをメンバーが好きって言ってたり、MVメイキングの映像何気なく見てたらショパンの黒鍵さらっと弾いてたり(ピアノが上手い男子にすこぶる弱い)、文学作品をテーマにアルバムとか曲のMVが作成されていたりと、とにかくおやっ?っと思うことが多くて、それについて調べるのが面白い。
 
オタク気質の人はたいていそうだと思いますが、気になったらとりあえず検索し、納得するまで調べるので、さらに深くハマっていく。。。今更ながら、先方の(←誰?)戦略にまんまと嵌められたような。。。
 
そして、そのグループにハマってから、それについてのブログを書いている方々のページによく遊びに行くようになりました。
それで思ったのが、面白いブログを書いてる方が多いなーということ。
文章も皆さん上手だし、情報のキャッチアップが速いし、ディープな情報も盛りだくさんでホントに感心する事しきりでした。
そして、ネット上でやはりコミュニティが形成されている。
 
自分が好きなブロガーさんは、年代的に自分と同世代かそれより少し上の方が多いですが、ブログのテーマに関わらず、その他の知識も豊富で、そもそものオタク度合いが高い方が多いのではないかと思います。もちろんいい意味で。
 
 
 
最近は、昔に比べてオタクであることがパーソナリティーのひとつとして認められて、オタクが生きやすい世の中になったなーと思います。
隠す必要もなくなったし、暗いイメージもなくなってきたような。
 


時々、オタク文化について社会的現象として大々的に報道されたりすることもあるけど、結局、何かにディープにハマっているオタクの気持ちは、同じものにハマらない限り、そうでない人にはわからないんじゃないか。世の中にわかってほしいとも別に思っていないというのが本音なんじゃないかと思います。
 

自分が最近思うのは、この本に書かれている腐女子に限らず、オタク女子たちは、世の中一般のこうであろうと考えられている女子像なんてなんのその、人生をもっとも楽しんでいる人種のひとつなんではないかと。
 
 
そして、自分も何かにハマって生きていく限り、この先も年齢に関係なくワクワクが待っている、なんて素敵な事ではないか音譜と思うのでした。

 
ハマるものによっては金もかかるけど笑い泣き
しかしマジで金銭的に今キツイ。。。
先日、家の近所の古本屋で、久しぶりに古本を物色していた時に、「幸福のパズル」という長編小説が目に入ってきました。

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作者の折原みとさんといえば、自分が小学生くらいの頃に大好きだった作家(兼漫画家)の方で、当時、新刊が出るのを毎回首を長くして待っていたことを思い出しました。


帯に小説家デビュー30周年と書いてあり、あの頃から30年も経ったのかと愕然としつつ、まだ当時は夢見る少女だったな〜(←実際はそうでもないなんて懐かしく思いました。


かなり分厚いので購入をしばし躊躇したものの、帯の辻村深月さんのコメントに惹かれて購入。
いつも思うけど、帯の威力ってスゴイわ。
 


ストーリーは、ざっくりいうと、学生時代に出会った男女が、色々な障害にあいながらくっついたり別れたりを繰り返すという、青春ど真ん中の純愛小説なんですが(この説明だと小説の良さが全く伝わらない(´Д`;))


声を大にして言いたいのは、


折原みとさんの小説はやっぱりすごーく面白い!


という事です



女子高生で小説家デビューしちゃう才能あふれるけど内気な主人公と、老舗ホテルのイケメン御曹司の恋愛、なんてキラキラな設定、いまの私のすさんだ脳ミソがついていけるのかと思いつつ読み始めたのですがあせる、あれよあれよという間に物語に引き込まれ、あっという間に読み終わってしまいました。

おかげで睡眠不足だけど、なんかすごく爽やかな気持ち。
一気にその世界に入り込んで没頭できる読書の幸せよ


敵役や主人公の足を引っ張るキャラとして出てきた登場人物も、最終的にはみんな更生して(マジで?とツッコミたくなる部分も若干あるものの)、蓋を開けてみれば根っからの悪人がいなかった、という設定も後味の良さにつながってるんだろうな〜〜。





いやぁ〜小説って本当にいいもんですね〜って水野晴郎調で言いたくなる(←古い)、幸せな読後感をもたらす物語でした