…時機を逸してしまった。

この記事を書き始めたのは、24日。

途中まで書きかけて、下書きフォルダに放り込んでいたが、

とりあえず、読書感想文。。。


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スポルティーバの連載も、今月で4回目。

今回は、過去3回とは趣を変えて、

冬季種目アスリート達の特集記事である。

浅田真央選手をはじめとする、女子フィギュアスケートの面々、

安藤美姫選手、中野友加里選手、村主章枝選手、鈴木明子選手、

W杯500m通算7勝を誇る、スピードスケート長島圭一郎選手、

ソフトボールからの転進で話題の、ボブスレー高山樹里選手、

そして、トップに取り上げられている、高橋大輔選手。


『髙橋大輔 バンクーバーを目指して AIM FOR VANCOUVER 』

「目標は金メダル。それだけです」

2010年2月、バンクーバーで開催される冬季五輪。

その大舞台に立つため、ケガから復帰した髙橋大輔は、

今、最大の夢を抱き、五輪シーズンを迎えた。


扉には、スケート靴を両手で抱え、真っ直ぐにカメラを見つめている写真。

【完全復活した日本のエース 髙橋大輔】の見出しと、

スケート靴を抱える両腕の逞しさに、思わず目を惹かれてしまう。

本文も、荒川静香さんや本田武史コーチのインタビューを交え、

8月の復帰から、現在の練習の様子までを伝えている。

大ケガから復活し、戻ってきたリンクで彼を待っていたのは、

数々の「再会」だったという。

まず8月の、『フレンズオンアイス』。その場に居合わせた私達も感動した、

「お帰り!大ちゃん!」という、小塚孝彦選手の言葉を挙げ、

カート・ブラウニング、シェイ・リーン・ボーン、佐藤有香さんらからも、

感動と、刺激とを受け、興奮してあまり眠れなかったと語り、

エヴァン・ライサチェクも参加したチャンピオン・グループナンバーは、

とても楽しそうで、正直、僕も一緒に出たい、と思ったと笑いながら言う。

久々に観客の前で滑り、名前を呼ばれ、歓声を聞き―――

「ああ、これだったな」と感じ、観客のスタオベに感動し、

「みんなの前でスケートを滑るって楽しい」と、再確認してくれたという。

文中の、彼の言葉の随所に(笑)が付いていて、

とても高揚して、楽しげに話している様子が、目に浮かぶ。

そして10月にゲスト出演したジャパンオープンでの再会。

久しぶりにピリピリした雰囲気を味わい、「今日は試合か!」と実感したという。ただし、彼自身は、心の準備、まだできてませんって感じで、焦ったというが…。

でも、ステファン・ランビエールと滑るのを楽しみだと言い、

NHK杯では誰が出てこようと滑るのは自分なのだから、と、自分を信じて、いよいよ競技シーズンの幕が開く―――。


記事の後半は、高橋大輔君を支える2人の先輩の話。

まず、大輔君の姉貴分ともいえる、荒川静香さん。

…復帰の場としての『フレンズオンアイス』では、長いブランクを感じさせずに、帰ってきたことを自然に喜んであげられるメンバーがそろい、大ちゃん自身、1年のブランクがあるとは思えないスケートを見せてくれ、ケガをしてスケートの環境から離れ、大切なこと、忘れかけていたことをきっと思い出したはず…と、語ったうえで、「ケガをしたことは、今の彼を見ればもうマイナスとは思えない」と言いきる。

そして、「オリンピックで力を出し切るには、自分が『何を人々に伝えたいか』それを見失わなければ、あの雰囲気にのまれることもないのではないか。あの場所でも自分らしくあり続けられるように、自分にしっかり向き合って、自分のことをもっと知って、オリンピックでは自分のスケートを100%出して欲しい」と、エールを送る。

彼女の言葉は、記事に添えられている小さな写真、フレンズオンアイスで挨拶のマイクを握る大輔君を、周りで出演者が見守っているかのような写真の雰囲気とともに、とても暖かいものを感じる。


そして、今月の記事の中で1番印象深く、1番心に響いたのが、

本田武史コーチの話だった。

たまたまスポルティーバより10日ほど早く出た、日経新聞に、

本田コーチのことが取り上げられていて、

コーチになったきっかけや、気持ちや、試行錯誤していること、

そして、大輔君へのジャンプ指導の様子などが記事になっていたが、

こちらでは、より本田コーチ自身の言葉で語られている。

…1年間滑れなかった選手をどう戻していくか、長光先生とプランを組んだが、とにかく3回転の練習を始めてからの彼はすごかった!6種類のジャンプも次々取り戻した。ところがあとは4回転、というときにスケート靴の調子の悪さはじめ、問題が出てきて、ジャンプも不安定になり、自信をなくしかけた…

「そのとき、大輔に『ジャンプを跳んで見せてください』と言われたんです。トリプルトーループ、サルコーなど、簡単なジャンプからひとつひとつ。実際に僕が跳ぶタイミングを見て、次に大輔が跳ぶと……これが、跳べるんですよ!」 「正直きつかったですが、大輔にとってプラスになるのならば、僕はいくらでも跳んで見せるつもりです。」

なんて優しくて、頼もしいコーチなのだろう!

そして、なんて素直で真っ直ぐな生徒なのだろう!

それから、本田武史“選手”としての経験を踏まえた上で、

オリンピックまでのメンタル的な心構えや、積み上げる練習を語り、

「本番では、これだけの練習をして身体が覚えたフィーリングを信じて欲しい。あとは氷の上に乗ったら、『自分自身』であること。」 「練習で見せているいつもの彼がそのまま出せたら……。髙橋大輔なら大丈夫!僕が保証します」

まるで本田武史君が滑るスケートそのままの、包容力をも感じさせる言葉で、力強く言い切ってくれた。


記事の最後の1文は、

――― 髙橋大輔には不思議な引力がある ―――

きっと、人のみならず、いろいろな出来事を引き寄せて、

それを、結局はすべてプラスの力に変えて、

時には乗り越え、時には背負い、氷の上に立つのだろう。

そう、私にとって彼は、まさに、ドラマティック・スケーター。

最後の写真は、扉と同じように大切そうにスケート靴を抱え、

そして、微笑んでいる。

「何よりも楽しんで進めたら、と思う」という言葉と共に…雪の結晶



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