ひかりちゃんとめっちゃん | めがめがめがね9割

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──ある日


ひかりちゃんはるんるんるんと外を歩いてた。

「あー今日もすてきな一日ばいてー♪」

ひかりちゃんは、北中に通う、素敵な女の子。

黒髪のショートカットが、初夏の風に吹かれ、さらさらとなびいている。

伸び始めた田んぼの緑は、ひかりちゃんの透けるような白い素肌を今日も讃えている。

するとそこに

とてつもないイケメンがやってきた。

な…なん?あの人…超絶イケメンばいて…

ひかりちゃんはあまりのイケメンっぷりに心を打たれ、一筋の涙を流した。

するとイケメンがひかりちゃんに気づき、驚愕した。

「き、君はとても可愛いね...。まるでさわやかうしとりみたいだ…」

ひかりちゃんは驚きのあまりひっくり返った…

その人はとてつもないイケボを出すのだ…

「あ、あなたは……?」

「あ、ああ。すまない。私はめっちゃんというものだ…
ここを歩いてたらかわいらしい女の子が通ってね…君のことなんだが…」

えっ…?

ひかりちゃんはそこで思った。

もしかして自分はナンパをされているんだと。

たいていのことには気づかない鈍感な女の子、ひかりちゃんに、この時、鋭い女の勘が働いた。

「あ…あの…おほめいただきありがとうございます…
あの…もしかして、私に──」

「あっ…!すまない、いきなりひきとめて悪かったね、
でももし君がよければ、連絡先教えてくれないかい…?」

ひかりちゃんは歓喜の舞を踊った。

6組で踊ったダンス発表会並のキレを見せた。

こういうのはその場限りで散るものだと思ったからだ。

連絡先を聞くのだ、これは本気だ。

「あっ…!はい…!私なんかのでよければ…!ばいて…!」

「じゃあ…」

ふるふるというやつだ。

ひかりちゃんは素敵っ…!と思った。

そして嬉しくてテンションあがってたひかりちゃんはついノリで

「あ…あの……めっちゃん……好きです…!!!」

いっちゃった…!

一世一代の告白をした。

心臓は今にもはちきれそうで、いてもたってもいられなかった。

「えっ……???」

いつも冷静沈着なめっちゃんもさすがにこの時ばかりは驚いた。

「あ…それは告白、と受け取っていいのかな…?
まちがってたらすまないが……」

「あ…!はい……!こここ、告白です…!!!!!」

ひかりちゃんは髪の毛が逆立ってきた。

「めいわくだったらすみませんが……」

今にも泣きだしそうだ。

「あー…あの…すまないが…」

駄目だった...??

ひかりちゃんはついに涙をこぼしてしまった。

「ち、ちがうんだ…!
君が嫌なわけじゃない!ただ、君に私はふさわしくないんじゃないかと思──」

「うちめっちゃんじゃないとだめばいて…!」

めっちゃんは心を痛めた。

こんなに可憐なひかりちゃんが、穢れのない涙を流し、必死に自分に思いを伝えてるのだ。

だがめっちゃんは自分に鞭打ち、

「だめだ。君とは付き合えない。
第一君はまだ中学生ではないか。私なんかと付き合ったら──」

「じゃあ私、早く大人になる!!!
大人になって、めっちゃんを一瞬で惚れさせてみせるばいてね!!!」

ひかりちゃんはめっちゃんにそう告げ、走っていった。

まいったな…。

ひかりちゃんに2度もセリフを切られためっちゃんはおもった。

もう惚れているんだがな…。

でも、このままではめっちゃんメンバーになってしまう……。

めっちゃんはため息をつきながら、家に帰って行った。

あのとき話しかけなければよかったな…

いくらひかりちゃんが可憐でも、抑えていなければならなかったんだ…

めっちゃんは自分を責めた。

このあと、

大人になったひかりちゃんがめっちゃんに迫ったりしちゃうのは

また別のお話──


fin.