車いすテニス】小田凱人が全仏制覇 4大大会4勝目 年間GSに前進




 ◇テニス全仏オープン第14日(2024年6月8日 パリ・ローランギャロス)

 車いすの部男子シングルス決勝で第2シードの小田凱人(18=東海理化)が第3シードのグスタボ・フェルナンデス(30=アルゼンチン)に7―5、6―3で連覇を達成した。4大大会は1月の全豪に続く2連勝で通算4勝目。同一年に五輪かパラと、全4大大会を制する年間ゴールデンスラムにも前進した。

 連覇を決めると、小田はラケットを投げて両拳を突き上げた。相手は4大大会5勝を誇り、クレーコートを得意とするベテラン。この試合まで5勝2敗と勝ち越しているが、赤土では2勝2敗と互角だった。第1セットはお互いのサービスゲームをブレークし合う展開で、1時間を超えるの激戦の末に先取。第2セットは第1、5ゲームをブレークして主導権を握った。1回戦から全4試合をストレート勝ちで頂点に立った。
今大会が今季のクレーコートでの初試合だった。「フレッシュな状態で全仏に挑みたい」と前哨戦の出場は回避。前回王者として迎える初の4大大会だったが「プレッシャーはない。テニスが楽しくできていれば勝てるし、楽しくなければ負ける」と平常心だった。髪形はサッカーイングランド代表ベリンガム(Rマドリード)をイメージ。開幕前には「テニスも髪形も進化している」と笑う余裕も見せていた。

 パリは自身の名前の由来となった凱旋門がある思い入れの強い場所。決勝前には凱旋門を訪れ「去年の優勝がまぐれだったと思われないようにしたい」と誓っていた。有言実行のVで世界ランキング1位に返り咲くことも確定。同じ会場で開催されるパラリンピックにも弾みをつけた。

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