憤る韓国BTSファン 所属事務所に「株主運動」で抗議



世界的な人気音楽グループ「BTS」のファンらが、所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」に対する抗議を強めている。5月上旬には事務所前に「葬式用の花輪」を置くデモを実施。「株主」として経営への発言権を確保しようとする動きもある。

発端はHYBEが4月下旬、子会社の幹部らが独立を画策したとして有名プロデューサー、ミン・ヒジン氏を業務上背任容疑で告訴したことだ。トラブルをきっかけにBTSに対してネット上で誹謗(ひぼう)中傷が相次ぐようになり、ファンらは「HYBEは傍観している。アーティストの保護という基本的な義務を果たしていない」と怒りを募らせた。会社側に「偽情報」に対する法的措置を取るよう求めている。


5月5日に友人とHYBEの本社前を訪れたファンの李里さん(22)は花輪を使ったデモに賛意を示し、「(HYBEの)全てがダメです。アーティストを助けることを忘れています」と話した。

韓国紙ハンギョレ新聞によると、HYBE社の株を持つ人が連帯する動きも出ている。株が全体の1%集まれば株主総会で議案を提案できるといい、今後も抗議活動は続きそうだ。【ソウル日下部元美】


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