10日夜からGPS障害の恐れ…太陽活動が活発化、北海道でオーロラ見られる可能性も





太陽活動が非常に活発化している影響で、10日夜から数日間、全地球測位システム(GPS)や航空機の通信などに障害が起こる恐れがあるとして、国立研究開発法人「情報通信研究機構」が注意を呼びかけている。太陽表面には巨大な黒点が出現し、北海道などの低緯度地域でもオーロラが見られる可能性があるという。


 太陽は11年周期で黒点の増減を繰り返し、黒点が多く活動が活発な「極大期」と、少ない時期に分かれる。現在は極大期に入っているとみられる。


同機構によると、今月に入り、「フレア」と呼ばれる爆発現象が多く観測され、5段階の爆発規模で最大の「Xクラス」が相次いで発生。8日からは地球十数個分の巨大な黒点が現れ、この黒点周辺から大規模なフレアが続いている。


 フレアの際に放出された強い電磁波や高エネルギーの粒子が地球に届くと、航空機などが使う短波通信に障害が発生するほか、人工衛星にも影響し、GPSに誤差が出る恐れがある。またフレアによる磁気嵐の影響で、過去にも北海道などでオーロラが観測されている。


 黒点の観測を続けている兵庫県明石市の市立天文科学館の井上毅館長は「肉眼でもはっきりと観測できる大きさだが、太陽を見るときは必ず日食グラスを使用してほしい」と話している。


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