幼少期から酷い言葉を投げられることもあった」安達祐実(42)が週刊文春だけに語った実母への“絶縁宣言”





約束の時間にその人は現れた。変装することもなく、グレーのニットにレザーのロングスカートという出立ち。「気づかれても声かけられないので」と笑顔で答える。女優・安達祐実(42)だ。穏やかな笑顔とは裏腹に胸に秘めていたのは、ある“決断”だった。

たびたび取り沙汰されてきた、実母と安達の関係

主演ドラマの名台詞「同情するならカネをくれ!」が社会現象となってから、早30年。

「長らく子役時代のイメージが抜けませんでしたが、20年6月号の『CanCam』で同誌史上最年長の表紙モデルに抜擢され、翌年に放送開始したNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に出演するなど、見事再ブレイクを果たしました。契機とされたのは14年、カメラマンの桑島智輝氏と再婚したこと。桑島氏の写真が『大人の女性としての安達の魅力を引き出した』と評されましたが、昨年12月に離婚を公表しました」(スポーツ紙記者)

昨年、芸歴40周年を迎えた安達。その歩みの陰には、常に「一卵性母娘」と言われた実母・有里(66)の存在があった。

「“ステージママ”として知られた彼女は、後に自身もタレント業を開始しました。安達が最初の夫である『スピードワゴン』井戸田潤との間に長女を出産した06年には、ヘアヌード写真集を刊行。09年には激しい絡みのシーンもある官能DVDにも出演しました。600万円の全身美容整形を公言するなど、自由奔放な言動が話題を呼んできました」(同前)

そんな実母と安達との関係は、たびたび取り沙汰されてきた。

「安達さんの長女が幼いころに群馬の親戚に預けられたことがあるのですが、このとき『有里とは絶縁状態』と報じられた。しかし桑島氏との再婚後には、有里が子育てで安達をフォローしており、関係は修復したとされました」(同前)

実母に送った内容証明の中身

しかし――。ここに、有里に宛てられた1通の書面がある。「受任通知書兼請求書」と題され、差出人は〈安達祐実氏代理人〉として弁護士名が記されている。一体何があったのか。


「最近の安達さんは『子どもたちを有里さんの元から連れ去った』とする報道に悩まされてきました」

こう語るのは安達の長年の友人だ。

発端は「週刊女性」(23年10月31日号)に掲載された記事。安達は06年に長女を出産し、桑島氏と再婚後の16年には長男をもうけているが、2人の子どもは多忙な安達に代わり有里が預かっていた。しかし昨夏、安達が強引に子どもたちを連れ出したという内容だ。

「記事には有里さんしか知り得ないことも書かれており、安達さんは不信感を募らせていた。しかも、安達さんからすれば、長女と長男が有里さんの家を出たがっていたために連れて帰ったというのが真相。長男は有里さん宅を出た後、周囲に『有里ちゃんが怖い』と漏らすこともあったそうです。安達さんにとっては、子どもたちのことを考えての行動でした」(同前)

書面には有里との金銭トラブルについても記されていた

不信感が頂点に達したのが、今年1月5日に配信された「女性自身」のウェブ記事だった。

「ここで有里さんは『祐実の長女と桑島氏との相性が悪かった』と離婚原因をほのめかしていたほか、“連れ去り事件”について安達さんを『人間として失格』とまで語ったのです。安達さんは自身のことのみならず、子どもに関するプライベートな情報まで流出させる有里さんに業を煮やした」(同前)

その結果が、先述の有里宛に出された通知書だ。この文書は1月10日付で、代理人弁護士から内容証明郵便で送付されたという。書面にはこう記されている。


〈もし今後同様のプライバシー侵害や名誉毀損等が行われた場合は、予め通告することなく、直ちに刑事告訴及び損害賠償訴訟等の法的措置を講じさせていただきます〉

それだけではない。書面には、有里との金銭トラブルについても詳細に記されていたのだ。

〈貴殿の行為は、通知人を欺き金銭を詐取した詐欺罪に該当する違法不当な行為となりかねません。(略)200万円の返還を請求致します〉

実母の「カネをくれ!」要求は他にも

別の友人が明かす。

「一昨年、有里さんの夫にがんが見つかったのです。手術にあたり、有里さんから『がん保険に入っていなくて、治療費が払えない。200万円を貸して欲しい』と連絡があった」

有里は安達が10歳のときに現在の夫と再婚。相手は安達の初恋の相手である番組スタッフだった。

「安達さんは義父のために返済期限を設けずに200万円を貸しました。しかし後になって、義父は保険に加入しており、保険金が支払われていることが判明したのです。家族を騙すその手口に、安達さんは傷ついていました」(同前)

通知書に記されていたのも同様の経緯だった。さらに、実母の「カネをくれ!」要求は他にもあった。

「子どもや母について私の口から語るのは、これが最後です」

「安達さんの長女は元夫である桑島さんとの折り合いが悪かったことから、再婚当初は自ら有里さんの家に住むことを望んでいた。一方で長男は有里さんの方から『預かる』と申し出て、2人分の養育費を安達さんに求めました。金額は1人につき月15万円、2人で30万円。しかしなぜか3月、8月、12月はその3倍の90万円を払うよう言われていました。子どもの養育費としては高額すぎるように感じますが、有里さんが子どもを預かってくれていることに感謝して、安達さんは要求額を支払っていた」(同前)





カネの無心について、安達を子役時代から知る芸能事務所関係者もこう語る。

「安達は20歳になるまで母親から一銭も給料を受け取っていなかった。給料が手元に入るようになってからも、井戸田さんと結婚する24歳まで、月100万円の生活費を母親から請求されていたのです」

小誌記者は一連のトラブルについて安達の事務所に取材を申し込んだ。すると「安達本人が話します」との返答。そして冒頭のように対面取材に応じたのだ。安達は最初にきっぱりと、

「子どもや母について私の口から語るのは、これが最後です」

と語り、質問に答えていった。

今後連絡を取ることはない

――内容証明を送った?

「(“連れ去り”と報じられた)記事を子どもたちが目にする可能性もありますし、子どもたちを守るためには、この方法しかありませんでした。いまは家族3人で穏やかに、幸せに暮らしています」


記事のみお借りしました。