昨日、(公財)新潟県文化振興財団から、封書が届きました。
先月の粟島マイタウンコンサートでの、子供達からのアンケート用紙!
一人一人の感想文を読みながら、感動で胸が一杯。
子供達の輝く瞳と、美しい粟島での一泊二日の演奏旅行の想い出が
よみがえってきました。
粟島で出会った子供たち、一人一人からの
心のこもったメッセージ、感想文・・・何よりも嬉しい贈り物です。
本当に、ありがとうございました!
いつかまた、粟島に会いに行きますね!
旅行中、大変お世話になりました粟島の先生方、教育委員会の皆さま、島民の皆さま、
財団の皆さま、本当に、ありがとうございました。
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●マイタウンコンサート2015in粟島●
2015年6/22(月)
~2公演~
◆昼公演(小中学生アウトリーチコンサート /音楽室)
◆夜公演(一般 /体育館)
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演奏/
小黒亜紀(ピアノ)
柳本幸子(ソプラノ)
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主催/
(公財)新潟県文化振興財団
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演奏旅行記
粟島に行くのは、生れて初めて。
一泊二日での演奏旅行。
豊かな大自然の中で育った、島の子供達の笑顔を楽しみにしていました!

粟島への誘い
朝8時半にタクシーで県民会館へ。
そこで財団のダンディなF氏の車で、財団の素敵なTさん(同い年であることが判明)と3人で出発。
途中、ピアニスト小黒亜紀さん宅へ着く頃には、すでにぽつぽつと小雨が降っていました。
岩船港まで、約1時間。道中、F氏から粟島の子供達について、粟島の人々の暮らしについて、お話しをお聞きしました。
港に着くと、淡い鉛色の空の海の向こうには、青空が見えます。
粟島は晴れるかも?
F氏が切符を買っている間、岩船港の壁には民宿の名前がずらり。
どの民宿も、名前が屋号なのでしょう、面白い(笑)楽しみ!
いよいよ出発。
手を振って見送って下さるF氏に、女3人で行ってきまーす!
その頃には、空には夏の光が輝いていました。

岩船港から船に乗り込む。とても気持ちのよい船旅!
演奏旅行の前に、事前に粟島について、あれこれ調べてみました。
色々な発見があり、驚き!
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「粟島 豆知識」wikipedia
全島が新潟県岩船郡粟島浦村に属し、島の東側の「内浦」、西側の「釜谷」の計2ヶ所の集落によって構成されている。縄文時代から人が住んでいた!
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『万葉集』第12巻収録―粟島を描いた詠み人知らずの歌
「波の間(ま)ゆ雲居に見ゆる粟嶋の逢はぬものゆゑ吾に寄する児ら」
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天然記念物(国指定)のオオミズナギドリ及びウミウの繁殖地。
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伝承
「5月から6月頃の花曇のような日、海上に巨大魚とも陸地ともつかない物体が浮かんで見える「浮き物」(うきもの)と呼ばれる怪異が伝わっている。おおよそ特定の場所に現れるが、海面を移動することもあり、人が近づくと消え去ってしまうという。魚または海鳥の群れ、未確認の巨大魚などの説がある。」 柳田國男監修
民俗学研究所編 『綜合日本民俗語彙』第一巻、平凡社、1955年、136頁。
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柳田國男の伝承にある、怪異「浮き物」・・・6月なら、私たちも見れるかも?と期待しておりましたが、残念ながら、見えなかった。島民の方にも、学校の先生にも子供達にも聞いたけれど、誰も「浮き物』伝承を知らなかったようです。
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その柳田國男が、ある日海辺で拾った南国の椰子の実の話し。それを友人の島崎藤村に話したことから誕生した、島崎藤村詩/大中寅二作曲「椰子の実」も歌って参りました。
子供達には、まだ詩の心やまではわからないかもしれませんが、いつか大人になって耳にした時に、心のどこかで残っていますように。
素晴らしい詩の心に、いつも涙が出そうになる。
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実は、となりにもう一人、今回の演奏旅行で大変お世話になった財団のTさんがいらっしゃいます★(写真掲載の許可をご本人から得たら、3ショットにします♪)
海は穏やかで、波もなく、本当に気持ちのよい船旅でした。粟島に近づくにつれ、雲一つない青空で、光が違う!別天地。
風がふきぬける為、空気が澄んでいて、海の色も違う。すべるように軽快に船が走ると、トビウオたちが飛んでいて、びっくり。生まれてはじめてトビウオが飛ぶ姿を見ましたが、結構長距離いつまでも飛んでいた。

今回は行けなかった粟島最南端。いつか、必ず歩いてみたい!

見えてきた、粟島!
新潟は小雨ふる曇り空でしたが、日本海はどんどん晴れて、青天に。
潮風が気持ちよく、波もなく、快適な船旅。
粟島は真っ青な青空と美しい海、輝く光にあふれています。

粟島で一泊した民宿『三吉』・・・海の目の前にありました。
太陽のような笑顔の女将さんが港まで迎えに来て下さいました。
夕食の粟島料理づくしの美味しいこと・・・!!朝食のわっぱ煮の絶品なこと・・・!
二階の座敷3部屋に、財団のTさん、柳本、亜紀さんと一部屋づつ泊りました。
海の家、本物の海の民宿、という感じで、かなり、うきうきしてしまった。
子供の頃、笹川流の海の家に毎年2泊3日家族で泊まりに行っていた時の記憶が蘇る。

粟島の民宿に荷物を降ろすと、すぐに昼食へ。
民宿の数件となりのお店屋さんに入りました。
粟島での昼食で、トビウオづくしのお料理を戴きました。あちらでは「あご」と言うそうです★アゴ(トビウオ)丼、アゴのツミレ入り御汁、アゴ酢味噌和え・・・のアゴづくし♪
漁師さんにとっては、この時期、一雨降って海の中がかき混ぜられたほうが、魚たちが動いて大漁になるそうです。この1週間、あんまり海が穏やかで天気続きなので、このところ「あご」が捕れない日があったそうで、私達の「トビウオ目撃情報」に、思いのほか大きな反応があったことも驚き。「父ちゃんに言わんねば、あごが飛んでたとよ~!!」海とともに生きる人々の暮らし。
昼食を終えると、そのまま学校へ。
民宿から歩いて5分くらい。
浦村の一番端にある学校から、港のある端までも、歩いても15分くらいかしら?
本当に、島民全員が家族のような暮らしですね!
子供達に会えるのが、楽しみでわくわく。

粟島唯一の粟島浦小・中学校と、島内唯一の信号機。
島の暮らしに、信号機はいらないそうです★
子供の教育のために、と学校の前に1台だけ信号があります♪
学校の前にはお寺様や郷土資料館などがあり、裏道を通ってゆくと、人々の生活、ぬくもりを感じました。
小学校の玄関は階段を上って高くなっています。
学校の建物の下には、船がありました。
学校に到着し、教頭先生方や教育委員会の方々とご挨拶をしている間に、あっという間に午後のアウトリーチの時間になっていました!
大急ぎでドレスに着替えて、ついに会えた。
粟島の子供達!

小・中学生合わせて27名の、目の美しい好奇心旺盛な元気な子供達に、感動。

粟島浦小・中学校アウトリーチコンサート
小黒亜紀(ピアノ)
柳本幸子(ソプラノ)
小学生の子供達も中学生の青年少女たちも、先生方も、目を輝かせておりました。
ありがとうございました!
アウトリーチコンサートの後、教頭先生の車で小一時間、粟島をドライブ。
丘の上から見た、日本海のあの光景と、信じられないほどの静寂―
何という大自然の壮大な恵み、孤高の島―
教頭先生から、一軒のお土産屋さんにつれて行ってもらいました。
おばあさんが一人、お店で手作りの物産品や様々なお土産を販売していました。
そこで、たっぷり粟島の想い出と磯の香りを購入。
おばあさん、また会いに行きます!

教頭先生の案内で、粟島の子供達が馬を育てている馬たちに会ってきました。
小学校のわきを海辺にゆくと、美しい馬たちに会えます。約10頭ほど、個性的な馬たちが海の潮風を受けて伸び伸びと寛いでいました。ヤギもいましたね。
写真の馬は、ある程度乗馬の訓練をしたら乗れるそうです。とても穏やかで、目が美しく、知性の高さを感じる。最初は恥かしそうにしながらも、好奇心は旺盛で、鼻で私の手の匂いをすーーっと吸っては吐き、何物かを知りたい様子。この、子供達の馬たちの透き通る目は、子供達の純粋な真っ黒な目にそっくり。
海辺の馬との素晴らしい一時。
粟島には江戸時代には60、70頭の野生の馬が生息していたそうです。美しい海辺を駿馬が走る姿を想像するだけで、胸が躍ります。最初の馬は、本土から海を泳いで渡ったとか?本当だろうか。ビロードのような温かい肌から、海辺の馬の優しさが伝わってきました。子供達に愛され、そして馬たちも子供達を愛している。

右/ピアノ小黒亜紀さん
左/ソプラノ柳本幸子
夜の粟島マイタウンコンサート公演後。
子供達からもらった綺麗な花束と一緒に記念撮影。
亜紀さんとは藤井晶子門下で同門で、共に東京音楽大学卒業生(彼女はピアノ科演奏家コース弘中教授門下)と、以前からご縁はありましたが、2人だけでの共演は今回が初めてでした。彼女の豪華絢爛な超絶技巧と美しい響きが、言葉通り「音の無い完全な静寂・・・】の粟島の夕暮れに響き渡りました。
丁度彼女の演奏中、空の夕焼けが驚くほど幻想的に島を包み、出番を待ちながら、図書館の前の廊下から体育館と空を見ながら、うっとり。
40分の独奏プログラムに引き続き、ソプラノ40分コンサートのピアノ伴奏も華麗に見事に寄り添い盛り立てて下さいました。亜紀さん、ありがとう!!





粟島の教育委員会の素敵な若手紳士。コンサート中、色々サポートして下さいました
ありがとうございます!
早朝、まだみんな起きていないようだったので、こっそり一人で海ぞいを散歩。
すでに漁師さんたちが活動していました。
まず印象的なのは、カモメや鳶が目の前に沢山飛び交い、その鳴き声が朝の粟島の海に
満ち満ちて、何て美しい夜明けだろう。
子供たちの学校から海沿いの道をゆく。
ここは、《さくらんぼが沢山実るんです、みんなで食べるんですよ》と、前日に教頭先生が教えてくれた道。
海は穏やかで、波の音もあまり聞こえない。
鳥の声がほとんどしなくなると、自転車でゆく女性の姿をあちこちで見る。
その中の何人かに、「昨晩は、素敵なコンサートで感動しました!」と声かけて頂く。
みなさん、海と自然とに包まれた生活があふれる、太陽のような笑顔。
粟島は、本当に別天地のような、美しい島です。
2人が心配するといけないと思い、民宿へ戻る。
亜紀さん、Tさんと3人で、海辺を散歩。

近くのお店で見つけた気になるもの。
店には誰もいないし、「それ」らしき物も置いていないし。
「それ」が何なのか、謎のまま。
『なってたって!!勝ちゃん 千代華 全国島々アイランド出品で連続第一位』
全国島々アイランド出品で連続第一位・・・なんだろう~
民宿「三吉」に戻り、美味しい朝食を3人でいただき、(わっぱ煮!)、荷物をまとめると
8時に港を出港する船に間に合うように、民宿を出発。
帰りも、港まで女将さんが車に乗せてくれました。
本当に、お世話になり、ありがとうございます。
またこっそり泊りに行きたいと思います★

粟島の素敵な紳士たち、あたたかい教頭先生や教育委員会の皆さん。船が見えなくなるまで、一生懸命手を振って下さいました。そしてふと、そうか、ここでこうやって、毎年春になると中学卒業生たちを、船が見えなくなるまで手を振って応援しながら見送っているのだろう、と思うと胸が熱くなりました。粟島には高校がないので、中学を卒業すると島を離れて本土へ渡ってゆくのです。今回、粟島に暮らす小・中学生合わせて27名が集いました。島民全員が家族のように、大自然と粟島の人々みんなで子供達を豊かに育んでいる。子供たちの瞳も表情も、おどろくほどに澄んでいました。春になると、ここで島民がみんなで子供達を見送るそうです。大漁旗をふりながら・・・!


名残惜しい粟島・・・そして、帰りの船旅も快適でした。
美しい粟島へ、また必ず訪れたいです。

楽しんでいる女の人が二人。