新年のごあいさつ | マリ・クリスティーヌ オフィシャルブログ Powered by Ameba

新年のごあいさつ

Seasons Greetings Best Wishes for
                            a Happy New Year 2018 
 

昨年も多くの方々にお世話になり、素晴らしい一年を過ごすことができました。

お世話になりました皆様に心から感謝申し上げます。


昨年一番嬉しかったことは、私が代表を務めている団体「アジアの女性と子どもネットワーク」が長い間支援しているタイの山の学校に図書館ができたことです。

関西の篤志家ご夫妻のご寄付によるものです。神奈川の団体からもたくさんの本をご寄付いただきました。

3月1日に落成式が行われ、私も参加しました。

子どもたちは授業時間のみならず、休み時間や放課後もこの図書館で本を読み宿題をし、本当に喜んでいます。

 

同じく3月に、2019年に愛知県で開催される「第70回全国植樹祭あいち2019」の広報大使の任命を受けました。

大変光栄なことで、豊かな国土の基盤となる森や緑を守るために私も力を尽くしたいと思っています。

 

9月にはキューバを訪問しました。54年ぶりにアメリカとの国交が回復し、訪問しやすくなったと聞いていたのですが、アメリカから直接入ることができず、

メキシコ経由で行きました。大型ハリケーン『イルマ』の影響で、楽しみにしていたヘミングウェイの家は見学できず残念でしたが、気骨ある日本人の素晴らしい業績を知りとても印象に残る旅でした。キューバ危機で、ケネディ大統領が経済封鎖した時に、キューバ国民を守るために日本政府を説き伏せて、サトウキビの輸入を続けた当時の日本大使の話です。このおかげでキューバ国民は生き延びることができたと、今もキューバの人々は日本に好意を持っています。
 

今年、私は様々なところで「持続可能な開発目標SDGs」のお話をさせていただきました。

2030年までに世界をより良く変革していくための目標で、貧困、飢餓の撲滅、飲料水や衛生設備の確保、女性の地位向上、

気候変動への対策などを呼び掛ける17の目標のことです。

この目標は、貧しい国も豊かな国も、すべての国々に対して、豊かさを追求しながら地球を守ることを呼びかけています。

SDGs(エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals」の頭文字で「持続可能な開発目標」と訳されていますが、

私はあえてこれを「持続可能な発展目標」と訳したいと思います。

Developmentは辞書で引くと「発達・発育・進展・発展したもののこと」と出てきます。開発という意味もあるのですが、この目標を「開発目標」と訳すと、開発途上国の支援の目標というイメージがとても強くなるように思います。この目標は決して途上国支援のためだけの目標ということではありません。

私たちの住む地球をこれからも確実に発展させるために、私たちが大切にして守らなくてはならない目標です。

この中に「つかう責任、つくる責任(持続可能な生産と消費)」という目標があります。これを聞くたびに、

タイで数年前から提唱されている「足るを知る」という言葉を思い出します。

大量生産・大量消費をしてきた私たちの暮らしを戒める目標だと思います。

タイの山岳地帯に赴くたびに、自然と共存しながら生活している人々に学ぶことが多いことに気付かされます。

私たちの日常を今一度見つめ直さなければならないことを痛感することが幾度もあります。

来年も、私は、常に地球規模で物事を考えながら、異文化コミュニケーターの仕事に邁進する所存です。

 

2018年も皆様にとって、良い年でありますように心からお祈り申し上げます。

 

マリ クリスティーヌ