アジアの女性と子どもネットワーク 20周年 | マリ・クリスティーヌ オフィシャルブログ Powered by Ameba

アジアの女性と子どもネットワーク 20周年

継続の力

マリクリスティーヌ

 

「アジアの女性と子どもネットワーク」は1996年に設立し、20年間活動を続けて参りました。
先日、団体設立当初から現在までに実施したことを年ごとにまとめてみました。達成できた事と、足りなかったことを見つめる大変良い機会になりました。
 本当に多くの方々のご協力をいただいてこそ、この
20年間があった事に気付き、改めてみなさまへの感謝で一杯です。
 
1996年に団体を立ち上げた当初は、教育の機会を求めているタイの山岳民族の親子に対して、学校建設をすればその目的を達成できると考えていました。

 しかし実際、学校を建てるとそこに子どもが集まってきます。食べ物の確保が課題となり、勉強するための机や教科書、文房具、飲み水やトイレも足りない、排水をどうするか等、次々と課題が持ち上がってきました。
 その一方で物理的な課題のみならず、子どもの人身売買や
HIV /AIDSなどの社会を変えなければどうにもならない根本的な大きな課題にも直面することとなりました。

 当初は思ってもいないような展開でしたが、「見て見ぬ振りは一生後悔する!」と、これらの課題の解決のために自分たちのできることに精一杯努力してきました。

 タイで実施する国際協力事業に加えて、社会への発信も重要と、シンポジウム、展示、ワークショップの開催にも力を入れてきました。

 団体設立当時、世界人口は53億人で、教育を受けられない子どもは14,000万人、児童労働に従事させられる子どもは25,000万人でした。現在、世界人口は73億人となりましたが、教育を受けられない子どもの数は5,900万人、児童労働に従事させられる子どもの数は16,700万人と、世界人口は増加していますが、子どもの状況は少しずつ良い方向に向かっています。各国政府や国連機関などの努力の効果であることはもちろんですが、子どもをめぐる私たちのようなNGOが継続して力を出してきた結果でもあると私は思います。

温かいお気持ちをお寄せ下さる多くの方々のご協力を頂きながら、これからも歩んでいきたいと思います。