どうしても口を開けてくれなかった。
マスターの手にかかると、ものの数秒で開いてしまうというのに。
悔しいが、まだまだ未熟ものだと認めざるを得なかった。
彼女に口を開かせる、何か奥の手はないものだろうか。
こういう時はインターネットだ。
調べると、すぐに方法が見つかった。
それに従って試してみると、それまでは硬く閉ざされていた彼女の上下の唇は、あっさりと開いた。
生牡蠣を開けるのに苦労したという話です。
たくさんの生牡蠣をいただいた。
早速食べようと思ったが、どれもこれも硬く口を閉ざして、専用のナイフが入らない。
どうしたものかと、インターネットで、「牡蠣、開け方。」で検索したら、すぐに方法が見つかった。
殻の一部をペンチで壊し、できた隙間に専用ナイフを差し込むと、簡単に開けられるらしい。
やってみたら、本当に容易に開けられた。
ご馳走様でした。
美味しかったです。
それから、インターネット、ありがとう。
お酒は、前日に飯田橋で立ち寄った青森のアンテナショップで購入した、豊盃を合わせてみた。