雨降りの夜は | さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。

酷い土砂降りの夜だった。

外に飲みに行くのも躊躇われた。

出前館やらウーバーイーツといった宅配をとるのも、申し訳なく、気が引けた。

冷凍庫には唐揚げ用の鶏肉が保管されていた。

ちょいと面倒ではあったが、時間はたっぷりあるし、唐揚げを揚げることにした。

まず、鶏肉の解凍から。

洗面器にぬるま湯を張りそこにパッケージされた鶏肉を袋のまま浸けた。

30分ほどで、あらかた解凍された。

袋を開封すると、中の鶏肉をニンニクとショウガを溶かした醤油につけ、手でよく揉んだ。

それからまた30分ほど放置し、味がしみ込んだところで、小麦粉をまぶし、小鍋に米油を張り、揚げ始めた。

小鍋なので、一度に4個くらいしか揚げられない。

肉片は16個あったので、4回に分けて、すべてを揚げた。

これらをさらに二度揚げする。

そうすると、カラッと揚げることができるのだ。

唐揚げを揚げ終えたものの、小鍋には油がまだ残っていた。

冷凍の春巻きもあったので、ついでにそれらも揚げることにした。

こっちは二度揚げの必要がない。

餃子も春巻きも、最近の冷凍食品はなかなか美味しく、侮れない。

春巻きをすべて揚げ終えても、まだ鍋には油が残っていた。

しかし、もう揚げるべきものは存在しなかった。

ちょっと勿体ない気がしたが、俺は油吸い用の使い捨てスポンジをそこに突っ込んだ。

 

何が言いたかったかって、揚げ物って始めだしたら、辞め時が難しい。

 

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