出来れば、ガイドブックなんてのには載っていない、地元の人の中でもさらにさらに知った人しか行かないような、そんな美味しくかつ安い隠れた銘店に行きたいと願うものの、一日か二日そこいらしか滞在しない観光客がそれを狙うってのは贅沢というもの。
かといって、偶然みつけた、寂れた外観、創業は古そうだけど、味云々を問う前に、営業しているのかどうかすら怪しい、活気の感じられないお店の扉を開けるってのも勇気がいる。
こういう時に役に立つのが、タクシーのおっちゃん。
東山温泉から会津若松まで向かうタクシーのなか、これから喜多方に向かう予定という我々に、旨いお薦めのラーメン店、色々教えてくれたのは嬉しかったが、しかし、教えてくれた店、どれもタクシー乗らないと、行けそうにない店ばかり。
このままタクシーでつれていってやるけど、どう?と暗に薦めているのだろうか?
気持ちはありがたいが、そこまでのタクシー代を支払えるほどのゆとりはない。
「駅から歩いて行けるお薦めのお店で候補はないんですか?」の我々の問いに、おっちゃんは言った。気のせいか呆れ顔で。
「お客さん、ラーメンに限らず、駅前辺りの店ってのは、あんまり旨い店、無いもんだよ。」
そうは言ったおっちゃんだったが、結局のところ、教えてくれた。
おっちゃんオススメの「源來軒」
もっとこぢんまりしたお店かと思ったら、なんだか超有名店。
壁には有名人のサイン入り色紙やら、
修学旅行で訪れた小学生が後から送ってきた可愛らしい感謝状とか、
お店が受賞した賞状とか、
お店の掲載された雑誌の切り抜きとか、
紹介されたインターネットのグルメサイトのプリントやらが、
所狭しと飾られています。
ってことはだよ、オマイさん。
もしかして、もしかすると、このブログも、
偶然店主の目に入れば、
プリントアウトされて壁に飾られちゃうなんてことも、
もしかしたら、もしかして、
あっちゃったりしちゃったりして、なんてことも・・・
早い話、
壁に飾られちゃう日も近いんじゃね?!!
いやあ、参ったなあ・・・なんだか緊張、照れちゃうよ、
そんなわけで、結構力入れ、真面目に書きましたよ、今回は。
え?料理の内容?!
ああ、そうだった。
おっちゃんに偽り無し♪
そんな喜多方「源來軒」。
妄想と胃は膨らむばかりなのでありました。