事の発端は「一匹の秋刀魚」 | 国内外の気まま旅

国内外の気まま旅

義母の介護が終了したのでタイトル変更しました
国内、海外の自由気ままな旅を綴ります


愚痴でしかありません。


吐き出します。


発端は「さんま一匹」です。


イヤな方はスルーしてください…






主人は食のこだわりが強く日々苦労して食事の用意をしている。



肉は食べない、揚げ物は食べない、パスタやうどんは食べない、白米は食べない、卵はゆで卵しか食べない、ハムやチーズは食べない、練り物は食べない、マヨネーズやケチャップ、ドレッシングは使わない、2日目の残り物は食べない、油は一切使ってはいけない、味の素は使ってはいけない、お砂糖は使ってはいけない、塩は極力使ってはいけない、バターなんてもっての他、醤油は減塩のみ、お刺身は決まった店でしか購入してはいけない、ヨーグルトは手作りで、鰻のタレはとことんまで拭き取る、できれば白焼きで、煮魚の煮汁は拭き取る、カレーにはメカブが必須、蒸したさつま芋常備、スライスした焼きりんごとレモンの蜂蜜漬けと玉葱の酢漬けと刻みネギと納豆と豆腐とゆで卵とキムチとモズクとグレープフルーツとキウイとバナナは毎日切らしてはいけない、夕食時には大きなボウルいっぱいの生野菜サラダを毎晩毎晩用意する…等々。



唯一食べる肉料理の餃子は中身だけを食べて皮は全てお皿の端っこに寄せている。

もはや餃子と言う料理名ではない気がする…



ホットプレートで焼き肉をしても主人が魚のアラを焼くので子ども達が匂いが移ると嫌がっていた。

たまにお肉にウロコが付着、最悪!


子ども達がいた頃のお昼も別メニュー。主人は基本家での昼食はパンにサラダ、スープが絶対に譲らない定番メニュー。

パンも何でも良いのではなくハード系のみ。ハードパンでもジャムやクリーム、マロン、フルーツ、生クリームなど甘系のものが使われているパンは絶対に受け付けない。

調理パンも一切食べない。

食パンも食べない。

菓子パンも食べない


子ども達用には夏のお昼は麺類、その他の季節はサンドイッチやホットドッグ、ピザ、焼きそば、チャーハンなど別メニューで用意しなければならなかった。とても、とても手間だった。

もちろん夜も夜で別メニュー。

一例で主人には寄せ鍋を用意して他に副菜2品、大盛生野菜サラダ。子どもたちには唐揚げとマカロニサラダとカボチャ煮とか…唯一共同で出せたのがカボチャ煮のみ。他はすべて別に作る。



世界一簡単だと(自分基準で)思っているカレーも主人用の具が家族用の具とは全く違う。なので途中から選り分けてルーだけ変えるってこともできない。初めから鍋2つ。具材も全く別。

しかも出来上がったカレーの中に主人はめかぶを入れて食べる。これを一体何料理と言うんだ。実物を見たらインド人も怒るだろう…



おでんの具が他の家庭と全く違う…

変わってるもの一例で玉葱丸ごと、ごぼうの乱切り、人参の乱切り、えのき茸、じゃが芋ならず里芋(下準備が手間)、練り物は一切入れてはいけない。ちくわや厚揚げの入っていない「おでん」を「おでん」と呼んでいいのだろうか…



皆が集まるお正月、お昼に食べるお節料理とお雑煮の時にも主人1人だけパンとサラダとスープ。もちろんこれはお節やお雑煮とは別に用意しなければならないのだ。

正月早々から…


さすがにこれは酷い…

「せめて元旦だけでも皆と同じものを食べたら!」と言い聞かせ、翌年からはどうにかお節をつつくようになった。本当に元旦だけ…お雑煮も汁を啜るだけ…餅は食べない。



とにかくこだわりがすごいので手間がかかる。ずっとキッチンにいた記憶が…


子ども達が独立し、やっと主人の食事作りだけで済むとほっとしたのも束の間、今度は義母の食事作りが始まった。



その上、大嫌いな義母の食事…

ストレスでしかない…



それでも一人っ子同居嫁の義務として、もくもくと文句も言わずに用意してきた…



友人との旅行等で家を空ける時は日数分+1日分の食事の準備をしてきた。

2泊3日なら4日分(全て出発日前日に用意していたので前日分+旅行3日で4日分の用意が必要)、メイン料理4品に副菜が8品、生野菜サラダ3品、お弁当3日分。さすがに生野菜サラダは傷んでしまうので旅行前日の分と作り置き2日分しか用意できなかった。

3日目(旅行から帰ってくる日)のサラダが作り置きができないからと言うと「家に着くのは何時頃になる?」と聞いてくる。

この期に及んで私が帰ってきてから用意させるつもりか?

「夕飯に間に合う時間には帰って来れません、遅くなります」と返すと

「仕方ないから仕事帰りにコンビニでおふくろの分と買ってくるわ」と…

これだけ用意して、こんなに沢山作って最終日のサラダだけが傷むから作り置きができないだけなのに

仕方ないからはないやろ!!!

その他は全て用意してることには全く触れずにいる…

まずは沢山用意してくれてありがとうじゃないの?

作るの大変だったよね…でも許す。


メニューを一覧表にして書き出し一目で分かるように義母、主人と分けて…冷蔵庫に貼り付けて出掛けていた。分かりやすいようにと保管している場所によって色分けして記入もしていた。

お昼用のお弁当は冷凍しておいた。



私が帯状疱疹になって痛みで苦しんでいる時も、インフルエンザで熱が39℃超えの時も、コロナワクチンの副反応で寝込んでいる時も食事の用意と最低限の家事はしていた。

そんな時でも主人は食事の用意はしなくていいよとは言ってはくれない。

「しんどいん?」と聞くだけ…

しんどいに決まってるやろ!!! 


インフルエンザで熱が39℃超えの時「お弁当にはあれとこれを入れてくれる?」とおかずの指定までしてきた!

そのあとに「作れるん?」と…普通逆やろ。作れるのかどうか確かめてからおかずの指定や!!!ってそれもおかしいか…

私なら「休んでていいよ」って言うな。



義母は義母で

食事を持って行った時に、体調悪くヘロヘロになりながら作った食事を前にして「無理して作らなくて良かったのに」とおっしゃる。

必ず言う…毎回必ず必ず言う……

いつも出来上がって目の前に並べられている時に…

それなら、作る前に言ってよね!!!



料理が嫌いなこともあり、とにかく毎日、毎日ストレスでしかなかった…



輪をかけて

今まで義母の100メートル以上の移動をともなう行動は全て私が車で連れて行ってた。

 

買い物

私のスーパーの袋5個(子ども3人居たころ)と義母のスーパーの袋3個合計8個!をサッカー台からカート、カートから車に移し変える。

おまけに義母付き。時間がかかって仕方ない。家に着き車から義母のキッチンに3個、2階のキッチンに5個運ばなくてはいけない。腕が千切れそうになり、手首が悲鳴をあげていた。今でも食い込んだ紐の跡が残っている。



病院への通院

月によって3ヶ所~5ヵ所

自宅玄関前に車を横付け、車ドアオープン、義母乗車、医院玄関前に車を横付け、車ドアオープン、義母下車、駐車場に車を移動、私が受け付けに走る。診察のあとの会計、処方箋を受け取り院外薬局までまた走る。薬を受け取り駐車場から医院玄関前に車を横付け。その間義母は涼しい顔でロビーで座って待っているだけ。どこかの重役並みの待遇。

帰ってきて一言

「あーあ、疲れた!」 

それは私のセリフや!!!


美容室

車で片道30分、カット、パーマ、毛染めに4時間から4.5時間かかる。何度かは一旦家に戻っていたが2往復するのが面倒になった。2往復分のガソリン代もかかるので、最近は美容室近辺を歩いてスーパーに行ったり、デパートをのぞいたりして時間を潰し、終わる頃を見計らって迎えに行くようにした。何気に半日以上は潰れる。

帰ってくるとどっと疲れる。

家の近くの美容室に変わって欲しいと何度かお願いしたが「慣れたところがいいから」と頑な。変わってくれそうな気配はない。もう諦めた。

こちらの都合は全く以てお構い無し。


友人宅への送迎

友人宅にてランチ会やお茶しましょう会の度に送り迎え。そこで知り合っただけのよく知らない友人の友人(もはや誰?)も送って行ったことがあった。住所を聞き引いた。市外の方で結構遠い方だった。一旦乗せたのに、降りてくださいとは言えないよな。その頃ミニバンに乗っていたのでデイサービスの車の中はさながらこんな感じだろうなと擬似体験だった。


そうそう、そう言えばケアマネさんがこんな介護保険の使い方もありますよと提示してくださったのが介護車の外出利用。予約すれば規定内ならどこへでも連れていってくれる便利なサービス。

それを義母は「私には関係ないサービスやね!」と…思わずケアマネさんと私が顔を見合わせた。

ケアマネさんは私の方を向いてこっくりと頷いた…全てを悟ってくださったに違いない。

いやいやあなたが一番必要なサービスじゃん!!!

嫁は家政婦でも運転手でもあるもんね…





そんなこんなストレスフルなある日、主人が義母と仲良く買い物に出掛けて秋刀魚を買ってきた。



『一匹』だけ!



「夕食に食べたいから今日は秋刀魚にして」と。



もう今晩のメニューは決めていて食材も調達済み。そのことは主人にも伝えていた。それはいい、それはいいよ、でもなぜ『一匹?』

思わず「なんで?一匹だけ?」と聞いてしまった。



「一匹だけやで、何か?」



「何か?って…」この人は何も分かってない…私の中で何かが音を立てて崩れたような気がした。




気が付くと声を荒げて叫ぶように自然と声が出てしまっていた。


「あんたには秋刀魚を焼いて、お義母さんには別のメイン料理を用意しろって言うの!」


「二匹同時に焼けば二人分のメイン料理になるやん!」


「作る手間とか考えてくれたことあるの?」

「1日も休みなく食事の用意するのは嫁なら当たり前と思ってるよね?」


「出掛けていてもお義母さんの夕飯の時間を気にしていないといけない!」


「旅行前は日数掛ける2人分の用意がどれだけ大変なのか分かる?」


「体調が悪くても食事の用意はしてきたよね!」



「毎日毎日食事を用意することがどれだけストレスやと思ってるの!!!」と…

胸にたまっていたことが次から次へと口をついて出てきた。



主人は

「おふくろはあまり秋刀魚が好きじゃないから…」と的を得ていない反論をしてくる。



基本義母は何でも食べる。

好き嫌いもない。

それも主人は知っている。

なので秋刀魚をもう一匹買ってきてくれてさえいれば、二匹同時にグリルで焼いて大根おろしを添えれば済んだ話なのに…



自分が食べたくなって今日のメニューも聞いていたのに頭の中は秋刀魚でいっぱいになったんだろう…ちょっとした隙間にでも「あっ、おふくろの分も」とはならなかったのだろうか?なる訳ないか…


そういう人だ!!!

そういう人だった!!!!


主人は料理することが手間がかかるとか、大変なんだとか微塵も思ったことがないんだろう…

ラーメンさえ作ったことがないし、レンジでの温め方をいまだに聞いてくるレベルの人。


自分は外で仕事をしている、なのでこの家で一番偉いんだと思っているんだろうと常々感じていた。

感じていたと言うより日々の態度で感じさせられていた。



優しさの欠片もない、思いやりなんて全く持ち合わせていない人だったと再認識させられた。



たった一匹の秋刀魚で…



なんだか酷く疲れてしまった…



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