「ショッカー」の「死神博士」とは、膝をつき合わせて話したことがある。

   酒を酌み交わしながら ・・・ではなく、出がらしの番茶をすすりながら(笑)

  さすがに東大法学部の経歴の方だけにインテリ然とした話し方で、眼光こそ鋭かったけれど、とても分かりやすく且つ優しく、私の繰り出す質問の数々に答えてくださった。

  ただ、すでに有名になっていた方であるにもかかわらず、両方のカカトに穴の空いた靴下を履いておられたのには、驚かないわけにはいかなかった。

  雨漏りのする家に住み、公園に寝泊まりしておられたという「天本英世」さんについての記事を読めば、着る服にも頓着がなかったのだろうなぁと推察できる。

  その天本さんは、ロルカの詩を愛され、スペインを20回も訪れ「ここで死にたい!」とまでおっしゃっていたらしい。

   スペインのどこに、それほどまでの魅力を感じられたのだろうか?

  私もスペインに行ってみたけど分からなかった。
  おそらく、天本さんが何回となく訪れた時のスペインと、私が行った時のスペインは違っていたのだろうと思われる。

  私が出かけた時には、難民と観光客のあまりの多さに、地元民たちは辟易としており、あまり私たち外国人を歓迎しているふうではなかった。

   また、20年前までのスペイン人たちと、21世紀のスペイン人とは、違ってしまった気がすることも事実である。

  それが、スマホやインターネットなどのデジタル機器の普及のせいなのか、日本人と同じように過度な勉強をしているからなのか、私には分からない。

  ただ、まさに芋の子を洗うごとき賑わいのビーチで、小学生の子ども連れの家族の真横を、フリちんのオッサンが通り過ぎ、素っ裸のオバハンが大の字で寝そべっていたりするのには驚いた。
   また、両親も子どもたちも、当たり前のような顔をしている光景には、慣れない私としてはビックリギョウテンするしかなかった(^^;;

  そういう大らかなところは、好感が持てる。
  ただし、スペインには、一回行けば十分な気がしている。