世界中、どこへ行っても、「ミシマ」と「ムラカミ」の本がある。
  けっこうメインな場所に置いてあるので、そこそこ売れているのだろう。
  
  私は世代的に「ムラカミ」の作品には共感できないけれども、私よりも年下の人たちでは、読んでいる人が多い。とくに外国人が。
  
  その2人に加えて、アートの国であるフランスに行けば、「アラーキー」と「モリヤマ」の写真集が目立つ。

  パリのバスチーユ広場近くの本屋では、入ってすぐの真正面の場所に、この2人の写真集が平積みされていた。
  90年代には、アラーキー本が圧倒的だった。
  最近では、モリヤマ本の方が優勢だろう。

  その「モリヤマ」の映画を観てきた。
  予想どおりのドキュメントだった。
  良くも悪くも、こんなに予想を裏切らない映画も珍しい(笑)

   モリヤマさんは、ほんとうにコンパクトカメラしか使っていない。
  雑誌の仕事を依頼された場合でも、そこら辺のオジサンやギャルが使っているようなコンパクトカメラを1台だけ携えて現れるらしい。

   正直なところ、私はアラーキーのものも、モリヤマのものも好まない。
  彼らのような写真を撮りたいとは思わない。

  しかし、ヨーロッパでもアメリカでも、彼らの写真は大好評である。
  映画の中でも、モリヤマの写真集に殺到するパリジャンたちの光景が映し出されていた。

  彼らは、幸せな人たちだと思う。
  自分の好きな写真を撮り歩いて生活が十分すぎるほど成り立っているだろうし、様々な国から勲章までもらっている。
  私などと違って、向こうから個展をやってくれと依頼が来る。

  ま、映画の中でもっともうらやましく思えたのは、80才を越えようとしているモリヤマ氏が、ジーンズとTシャツ姿という若い頃と同じカッコウで、若い頃と同じような感じで、街を歩きまわりシャターを押しつづけているところかな?

  しかも飄々としている。コダワリのなさには気が抜けるほどである。

  ま、勉強にはなったよ。帰りにモリヤマ本を1つ買って読んだ。
  やっぱり、想像したことが書いてあった。

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