痛い腕と脚が、ぜんぶが痛い。痛い痛い痛い痛い痛い父の弱いものいじめの矛先が、より抵抗できない息子に向かった。息子と2人、家を出たい。私が働けるならあんな人格否定する父と一緒に暮らさずに済むのに。私がこんなだから息子に悲しい思いをさせてしまっている。部屋の隅で体育座りして泣いていた息子。背中を撫でるしかできることがない。ごめんね。ごめんね…。父は外面良くて、外ではいつもニコニコ。とてもそんな風には見えないだろう。顔を見るのも声を聞くのも嫌だ。