少しずつ咲いてきた桜は、頑張ってる感じがする…。(笑)
大好きだった人が居る。娘の一番古くからの親友、Sちゃんの母。
娘が小学校入学の際に知り合い、家が近所で娘達が仲良しな事も有り、私達もすぐに仲良くなった。
ご主人が会社を経営されており、裕福なお宅なのに 気取った所が全然無く、大酒飲みのヘビースモーカー。(笑)
一緒に居ると話が尽きず、昼はファミレスで 夜は居酒屋で喋り倒していた。
娘とSちゃんは高校は別の学校へ進学した為、その頃からは以前のように頻繁に会って話す機会はなくなったが、家は近いし メールではしょっちゅうやり取りしていたので 付き合いは変わらなかった。
高校卒業後、娘が専門学校へ、Sちゃんが短大へ進学して間もないある日の夕方頃、Sちゃんから娘に電話が有り、ワタシに代わってと言う。
ワタシは「?どうしたのかな?」と思いながら電話を受け取ると、電話の向こうのSちゃんは 落ち着いた声で「お母さんが、さっき亡くなりました。」と言った…。
ワタシは一瞬、何かの聞き間違いだと思い、Sちゃんに何度も聞き返してしまった。何が起こったのか理解出来なかったのだ。
少し前から体調が余り良くない、とは聞いていたが 様子を尋ねても「大丈夫やねん~!ただ気持ちは元気やねんけど体が付いてけぇへん!」と明るく笑っていた彼女。命にかかわる程の病気だとは夢にも思わなかった。
翌日、通夜の席で会った彼女は相変わらず綺麗で ただ眠っているだけのように見えた。病気の事は家族以外は自分のご両親にも言ってなかったそうだ。
ワタシは泣いた。泣いても泣いても涙は全く止まらなかった。悲しくて悔しくてどうしようもなかった。
最後に長いメールのやり取りをしたのが 桜が咲き始める今頃の季節。あれから3年が経った。空の上でも、大好きな日本酒を呑んでSちゃん達家族や愛犬を見守っているだろう。
大切な親友とは 将来ワタシがアッチの世界に行った時に、また喋り倒そう。それまでは、しばらくの辛抱である。
