コンサート以外では初共演となる、
一路真輝さんと!

終演後、このピアノでエリザベートの「私だけに」をちょっと弾いていたら、素敵!と舞台袖から駆けつけて下さいました(^_-)
一路さん演じるベートーヴェンの不滅の恋人、アントニー・ブレンターノが本当に本当に素敵で、今回ご一緒させて頂き、心の底から幸せです。

そうそう、このピアノは【スタインウェイ~ルイ16世モデル~】という大変珍しい貴重なピアノなのですが、ついうっかり、マリー・アントワネットのナンバー「あなたに続く道」を弾いてしまいました・・・

マリーとフェルセンの秘密の愛のデュエットを、
ルイ16世モデルで弾いてごめんなさい(笑)


ちなみに・・・

ウィーンで生まれシェーンブルン宮殿で育ったマリー・アントワネットがわずか14歳で嫁がされ、フランスのルイ16世と結婚し、フランス王妃と国王となったのが1770年ですが、まさにこの記念すべき年に!ベートーヴェンさんが生まれています。

そして、劇中にも登場する、アンデアウィーン劇場↓
シカネーダーが1801年(当時ベートーヴェンが31歳で、既に難聴が進み、ハイリゲンシュタットで遺書を書いた頃ですね)に建設し、のちにベートーヴェンがこの劇場の音楽監督を務めたり、実際にここに住み込んだ時期もあります。あの有名な「運命」や「田園」「皇帝(エロイカ)」オペラ「フィデリオ」なども、この劇場で初演されました。

ベートーヴェン以外にも、オペレッタ「こうもり」や「メリー・ウィドウ」などの名作がこの劇場で初演されていますが、皆さんご存知のミュージカル「エリザベート」や「モーツァルト!」も、ここで初演されました。

オペラ、オペレッタ、ミュージカル、
これらの全てにおいて、歴史がある劇場です。

上記写真は2019年に訪れたものですが、今回の舞台の原作者である小熊さんが、この劇場を僕の為だけに貸し切って下さり、マンツーマンの劇場ガイドまで付けて下さいました。

僕が立っているのは、
皇帝・皇后・皇太子などの専用ボックス席。

普段は立ち入り禁止エリアですが、これまでに皇帝フランツ・ヨーゼフと皇太子ルドルフを演じているとお話したら、劇場責任者の方が、「それなら問題ない!」とこの皇室ボックス席へ案内して下さいました(^_-)

※ちなみにこの翌年、NHKラジオドラマ「ハプスブルクの宝剣」にて、マリア・テレジアの夫であり、マリー・アントワネットの父にあたる、皇帝フランツ一世(フランツ・シュテファン)も演じることとなりました!

実際、少なくとも皇太子ルドルフは間違いなくこのボックス席で、オペラを観賞したそうです。
↓専用ボックス席からの眺め。
一階の客席からも、舞台を観ている皇帝夫妻がしっかりと見える配置となっています。

当時の劇場入り口には、もちろん双頭の鷲。
双頭の鷲の下には、
魔笛のパパゲーノ像と童子たち。
そしてなんとこの当時の劇場入り口の真上、パパゲーノ像がいる屋上部分にも連れて行って下さいました!  
また、後ろに写っているのは、
ホテル・ベートーヴェン

2016年に初めてウィーンに着いた日、僕はなんだかホテル・ベートーヴェンという名前に導かれ、偶然にもこのホテルを選んで宿泊していました!
これぞ運命・・・!?

12月26日の大千秋楽まで、あと3公演。

最後まで大切に・・・