だいぶ前ですが、先日ウィーンをテーマにした二箇所の美術館へ行ってきました。

エリザベートやフランツ・ヨーゼフが生きた時代にタイムスリップ!


まずは上野へ!

クリムト展 ーウィーンと日本1900ー
ウィーン分離派の創始者でもある、オーストリア=ハンガリー 二重帝国の、画家クリムト。

クリムトが生きた時代は、皇帝フランツ・ヨーゼフが皇后エリザベートと共に帝国を治める真っ只中でした。


皇帝フランツ・ヨーゼフ(没86歳)
(1830年8月18日~1916年11月21日)

皇后エリザベート(没60歳)
1837年12月24日~1898年9月10日)

皇太子ルドルフ(没30歳)
(1858年8月21日~1889年1月30日)

グスタフ・クリムト(没55歳)
(1862年7月14日〜1918年2月6日)


※フランツが皇帝として在位したのは1848年~1916年で、驚異の68年間!


クリムトが生まれた1862年は、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートとの間に、皇太子ルドルフが生まれて3~4年経った頃。

クリムトは絵画だけでなく、フランツとエリザベート皇帝夫妻の銀婚式の祝賀行列に関わったり、劇場の緞帳デザインや装飾壁画や天井画などを手がけており、若きクリムトは、皇帝フランツ・ヨーゼフから勲章や皇帝賞まで与えられています。

また、フランツがエリザベートの為に建設したシシィお気に入りの別荘、ヘルメス・ヴィラの一部内装も担当。

フランツとシシィにとってクリムトの作品は、時代の最先端であり最高の芸術品でした。
圧巻の作品数に、ベートーヴェン・フリーズという『第九』をモチーフにしたクリムトの問題作も実寸大で展示されていて、本当に大充実。


そしてこちらは六本木。

ウィーン・モダン展
クリムト、シーレ 世紀末への道

美術館内でのヘッドフォン音声ガイドは、
トート閣下さま(城田優氏)でした☆

(2010年に城田優トートが初登場した時、皇太子ルドルフを演じていたのは田代万里生でした。)


こちらはクリムト作品はもちろん、

フランツ・ヨーゼフ、エリザベート、マリア・テレジア(マリー・アントワネットの母)

といったハプスブルク家をはじめ、


シューベルト、シュトラウス、マーラー、シェーンベルク(レ・ミゼラブルの作曲家シェーンベルクの先祖にあたる作曲家)


などなど、
ウィーンの音楽家にちなんだ作品なども多数展示され大興奮。


中でも、

・若き日のフランツの肖像画
・若き日のシシィの肖像画
シェーンブルン宮殿書斎で仕事をする、
    86歳の老フランツの巨大絵画
(この絵の中に若き日のシシィの肖像画が!)
・シューベルティアーデの賑わい
・シューベルトの肖像画
・シューベルトが実際にかけていた眼鏡!


などの展示などは、僕にとっては特にグッとくるものがありました。

そしてこちらではなんと、本物のクリムトの絵画が、館内で自由に撮影可能!トート閣下の音声ガイド・リモコンを首から下げつつ、本物の絵画とパチリ。
出口のミュージアムショップでは、シシィのポストカード(今回はフランツのポストカードがなく残念!)と・・・

シューベルトの眼鏡がデザインされた、
お洒落なこちらのトートバッグを購入(^o^)
今回の美術館めぐりで、当時のウィーンの空気をた〜っぷり吸った気持ちに。

『エリザベート』の公演は、8月末までまだまだ続きますが、またさらに新鮮な気持ちで、フランツ・ヨーゼフとして舞台に臨んでいきます!