連日稽古中のミュージカル『MITSUKO』(コンサートバージョン)は、全て実際に起こったこと、そして全て実在した人物が登場してきます。

公演に向け、歴史的国際結婚をしたクーデンホーフ光子(青山みつ)や、僕が演じる光子の次男リヒャルト(青山栄次郎)の資料を個人的に何冊か集めて読んでいます。

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光子について僕は全くの無知だったのですが、吉永小百合さんがNHKドラマで演じていらっしゃったのをはじめ、テレビや舞台でも数多く紹介されているそうです。台本や資料で読む限り、非常に興味深い歴史が盛り沢山。

公演に向けて簡単にご説明をすると・・・・・・

クーデンホーフ光子(青山みつ)
ハインリッヒ(オーストリア・ハンガリー帝国の外交官・伯爵)=

リヒャルト7人の子供のうちの次男・パン・ヨーロッパ設立者

青山喜八光子の父
青山つね光子の母

イダ・ローラン(人気女優)リヒャルトの妻となる

が今回の舞台の主な登場人物です。

明治時代、東京牛込に住んでいた10代の町娘・光子が、当時来日していた外交官で伯爵のハインリッヒと出会い、両親をはじめとした周囲からの猛反対の中、国際結婚をしてヨーロッパの伯爵夫人になり、生涯西洋の異国の地で波瀾万丈の運命を辿っていきます。

1890年代当時の日本にとって、国際結婚はもはや人間でなくなってしまうかのように野蛮に思われ、猛反対されていた時代です。しかしそれは日本だけでなく、結婚後に光子が訪れたヨーロッパでもその冷たい扱いは同じことでした。

これがつい『100年前』という、
ごく最近のことに大きく驚きました。

また、世界を動かしたパン・ヨーロッパ連盟を設立した人物が、日本の血が半分混ざっているリヒャルトだということも衝撃です。

とにかく光子の周りで起こった事実には、
日本人として沢山知っておきたいことが詰まっています。

この公演を通じ、
沢山の方に光子をさらに奥深く知っていただけることを願います。

もし余裕のある方は本も読んでみて下さいね☆

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舞台は東京と大阪にて3月11日(木)~21日(日)の上演です。

公演詳細はこちら
ミュージカル『MITSUKO』(コンサートバージョン)