ESCOLTAの1ndアルバム(2007年11月発売予定)に歌詞を提供して下さった、20世紀最大の作詞家である阿久悠(あくゆう) さん(享年70歳)が、8月1日の早朝に癌でお亡くなりになられました。

阿久さんとは残念ながらお会いすることが出来ず、最初で最後になってしまいましたが、「愛の流星群」という本当に素敵な楽曲をプレゼントしていただきました。

CD発売がまだ先の為、まだ「愛の流星群」は未発表作品ではありますが、7月2日のESCOLTAの初ライブでは、最後のアンコールで阿久さんの作品を歌わせていただきました。

何か不思議な力を感じていたのか、数ヶ月前、メンバーやスタッフで初ライブの曲順を検討している時に、「なんか、とにかくアンコールは愛の流星群で決まりだよね」と、自然と皆で言っていたんです。

今再びその歌詞を読み返してみると、

阿久さんはまるで自分の死を意識して詩を書いていたかのような、ご自身の集大成とも感じられる、命の強さをもった美しい言葉を書き下ろしています。

実は、阿久さんが亡くなる2日前の夜、僕はいつものスタジオにて、11月のアルバムに向けて、既にレコーディングを終えていた「愛の流星群」の<ミックス>という音源上での最終編集作業に立ち会っていました。

作業は夜9時から始まり翌朝までかかったのですが、


音源が完成したのが、7月31日の午前5時30分頃。

阿久さんが亡くなられたのが、8月1日の午前5時29分。

つまり、本当の「愛の流星群」が生まれた時刻とほぼ同時刻の翌日に、

阿久悠さんは天国に召されました。運命を感じると共に、若輩者の僕等ですが、想いを託された気持ちになりました。


阿久さんの命ある想いを、ESCOLTAの歌が流星となって舞い続けることが宿命だと思っています。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。



田代万里生