🎬🎞エンドロールの記憶🎞🎥
映画館で映画を観るのが好きだった頃があった。
どうしてそうなったのかは覚えていないけれど…
リアルタイムではないヒッチコックが好きで3本立てを観に行ったり、名画と言われる『ローマの休日』や『第三の男』などのモノクロ映画を観に行ったり、とにかく「劇場で映画を観ること」が好きだったのかも知れない…
そしてそれは年間100本を超え、ロードショーのパンフレットはいつしか100冊を超えた。
劇場で『裏窓』を観たのは四半世紀を優に超えたくらい振り、
だと思う。
もう記憶を辿る術はないけれど、だいたいそんな感じ
そもそもリアルタイムで観たわけでもなく
アルフレッド・ヒッチコックに憑りつかれて観に行った感じだった
BeatlesもHitchcockも常に『back to the past』
そしてこれは杉真理の影響によるところが大きい
🎥バックトゥザフューチャー🎥予約検索を始めたころ
アルフレッド・ヒッチコック監督、没後45年特集上映🎬ヒッチコック 45―甦るサスペンスの神。🎬が目に留まり
急遽『TOHOシネマズ 日本橋』へ
1日1回上映で12:10～
🪟『裏窓』（Rear Window, 1954）あらすじ
舞台はニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ。 プロのカメラマン、L・B・ジェフリーズ（ジェームズ・スチュワート）は、撮影中の事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされている。 暑い夏、彼の唯一の娯楽は、裏窓から見える向かいのアパートの住人たちを観察すること。
窓の向こうには、孤独な女性「ミス・ロンリーハーツ」、新婚夫婦、バレリーナ「ミス・トルソ」、作曲家、そして口論の絶えないソーワルド夫妻など、さまざまな人間模様が広がっている。
ある夜、ジェフはソーワルド家の妻が突然姿を消したことに気づく。 夫ラーズ・ソーワルドの不審な行動──深夜の外出、大きなトランク、花壇を掘り返す様子──に疑念を抱いたジェフは、 恋人のリザ（グレース・ケリー）と看護師ステラとともに、殺人事件の証拠を探し始める。
やがて、リザはソーワルドの部屋に潜入し、決定的な証拠を掴むが、彼に見つかってしまう。 ジェフの部屋にもソーワルドが侵入し、命の危機にさらされるが、警察の到着により事件は解決へと向かう。
🪟エンドロールの記憶｜裏窓（1954）
「覗き見ることは、罪か。それとも記憶か。」
🎬オープニングの渦
冒頭から一気に世界観に引き摺り込まれる。 窓の向こうに広がるアパート群は、まるで記憶の断片を覗き込むよう。 観客はジェフと同じ視線を持ち、覗き見る共犯者となる。
💎グレース・ケリーの魔力
グレース・ケリーに見惚れ、ドレスに陶酔し、キスに釘付け。 彼女の存在は、サスペンスの緊張をやわらげる美の緩衝材。 ヒッチコックは、観客の視線を彼女に集中させることで、 「見ることの快楽」を映画そのものに仕込んでいる。
👀見逃したカメオ久しぶりに観たせいで、ヒッチコックのカメオ出演を見逃す。 だが、それもまた“覗き見の錯覚”の一部。 見たはずなのに見ていない記憶が、映画の余韻を深める。
🕵仮説から真実へ
仮説が真実へと変わる過程。 「無かったこと」が「在ったこと」へと転じる瞬間。 観客は、ジェフの妄想に巻き込まれながら、 真実の外堀が埋められていく感覚を共有する。
🔥クライマックスの対峙
殺人犯との対峙は、まさに“ヒッチコック劇場”の独擅場。 視線と窓と暗闇が交錯し、観客は息を呑む。 真相は闇の中──だが、外堀は確かに埋められていた。
📝エンドロールのあとに残るもの
勘違いと錯覚で妄想が膨らんでいくこの作品。 見ているだけの観客をも、覗き見の共犯者にしてしまう。 だからこそ、止められない。 『裏窓』は、覗き見ることの快楽と罪を、記憶に刻み込む映画だ。
二度目の新宿
ハッピーバースデー
なので
