アンナ・ゴルシコワ作品
比較的天気に恵まれ、気温も思ったほど下がらなかった今回の
出張中、唯一悪天候になったのがサンクトペテルブルグ2日目
でした。
ペテルブルグ人も驚くほどのストームで、雨も横殴り
ヨーロッパの他の国では被害者も出たほど。
この画像は作家アンナ・ゴルシコワさん宅の窓から撮影したもの
ですが、画像だと全然その凄さがわかりませんね~
傘は完全に役立たずの暴風雨だったんですけどね。。。
ネバ川や市内を流れる運河も水位が上昇、ついにフィンランド湾では
水門を閉じたほど
ロシアでは大ニュースになりました。。。
そんな中、私は気を取り直してアンナさん宅へ!
彼女の作品製作現場を取材したのでした!
ご年配のアンナさんは最近目が悪く、顔と作品の間に大きなレンズを
設置して細かい絵柄を付けていたのでした。
それでも流石プロ!
あっという間にどんどん冬景色が描かれていき、見ていて
吸い込まれるようでした。
彼女の旦那様も風景画を得意とする画家で、家の中には
絵画が沢山飾ってあり、さながら画廊の中にある生活空間の
ようでした。
元々画家でもあるアンナさんはやはりマトリョーシカにも
風景画を描くのが得意でアリ、好きのようで、
特に夏を過ごす芸術家の別荘地マンドラギの風景は
他のどこの場所よりも好きなのだそうです。
また、自分の作品を心の底から愛していて、1点ずつ
本当に大切に作り上げています。
マリンカスタッフのエレーナと二人で訪ねましたが、
エレーナが彼女の作品棚にあった素敵なマトリョーシカを
見つけ、売って欲しいと頼んでも、「これは私が大好きな
作品だから売らない」と「売って」「売らない」
の大合唱
また、私に提供してくれた作品を一つずつ丁寧に梱包して
いるときには独り言のように「あなたは遠い日本に行って
しまうのね。まだ私は行ったことないのに!日本で大切に
してもらいなさいね。」というようなことを語りかけたのです。
実はこれ、毎回送り出す度に言っているそうで、本当に
彼女の愛情が感じられました。
「大丈夫、あなたの作品を引き取ってくださる方々はとても
大切にしてくださっているのよ!」と伝え、あるお客様の
お宅での陳列風景を画像で見せました。
こんなやりとりの後受け取った作品群は以下のような感じです。
マンドラギの秋の風景。
紅葉が美しく描かれています。
これは珍しく風景ではありませんが、キノコ狩りを楽しむ、
秋の行事の一つ。
そして彼女の得意な、墨絵のような冬の景色。
真っ白い雪をイメージした珍しい卵型の起き上がりこぼし。
ということで、秋から冬にかけての素晴らしい作品が出そろいました。
外のストームをよそに、私たちは楽しく刺激的な一時を過ごしました!