陰日性サンゴ水槽日記

陰日性サンゴ水槽日記

登山、釣り、BDEシステムで陰日性サンゴ水槽
(BDEシステムとは管理者が勝手に名付けて勝手に試している陰日性サンゴを飼うため、というか飼えるかもしれない、というかもしかしたら飼えないかもしれないシステムです

突然ですが、ここでBDEシステムを一旦まとめたいと思います

 

2022年11月8日に黒箱を使ったブラインシュリンプの給餌方式を開始

 

そして記録には残ってないのですが、たしか11月11日にギンガハゼを入れて数日後11月15日頃に底砂を取り出しました

 

この頃は何を考えていたのか順序を逆に進めてますが、こんな感じで陰日性サンゴの飼育を目的としたBDEシステムをスタートさせました

 

 

あらためてBDEシステムとは、

 

物理濾過なし、プロテインスキマーなし、底砂なし、濾過槽内や水槽内に流れの淀むところを作らない、濾過は生物濾過のみ

 

です

 

これによって何が実現するかというと、孵化したブラインシュリンプなどの、海水で生きていける生き餌を水槽内に放った場合、理論上はヨークサックが尽きる等生きていける条件がなくなるまで水槽内を舞い続けることになる

 

これによりサンゴが捕食する機会を長時間与える事ができる

 

その結果、光合成ではなく捕食のみに頼る陰日性ソフト―コーラルを飼育することができる

 

それがBDEシステムです

 

以下はうちの水槽では黒箱を使ってブラインシュリンプを孵化させて給餌する方法のみを採用しているのでそれを前提とした話になります

 

うちの水槽で陰日性のヤギなど全ての種類ではありませんが、BDEシステムが有効に機能することで生存し成長するために必要な量のブラインシュリンプを捕食できている事は間違いありません

 

だからどちらかと言うとBDEシステムが陰日性サンゴを飼育するために有効なシステムなのかを検証する、というよりも最近は物理濾過とプロテインスキマーを設置しない事によってどんな弊害があるのかを確認する事が中心になっていたと言えます

 

弊害についてはこのブログのテーマの「BDEシステムの考察」の中でもあげてるのもありますが、

・水槽内の岩の影などちょっとしたところにデトリタスがよくたまる

・濾材の汚れが早い

・カーリーなど水槽内で害のある生物を退治する際に破片が舞ったりすると、それを物理濾過で水槽外に出す仕組みがないのでいつまでたっても根絶しない

 

等の弊害が実際にあります

 

メリットはもちろん陰日性ソフトコーラルが飼えるという事です

 

そして黒箱を使ったブラインシュリンプの給餌方式のメリットとしては

 

給餌の手間がかからない

 

孵化させたブラインシュリンプなど海水で生きていけるエサを、しかも大量に使用することなく少量を長時間水槽内に滞留させる事でサンゴの捕食機会を増やす方式なので、冷凍エサを使用したりするのと比べて簡単な濾過でも維持できる(ワムシ等他の生き餌を使った場合はやってないのでわかりません

 

黒箱を使った給餌方式の場合、基本的にはブラインシュリンプが孵化する黒箱の中と水槽内の海水との出入りはしないのでそれが海水を汚さない理由でもあります

 

うちの水槽で飼育できてるサンゴとできなかったサンゴがあるのは、BDEシステムがどうと言うよりも孵化させたブラインシュリンプをエサとして捕食して生きていける種類なのか捕食できない種類なのか、という違いによるものが大半です

 

だから今回うちの水槽で飼育できなかった種類でもBDEシステムを採用した水槽でワムシやコペポーダ等ブラインシュリンプ以外の生き餌を使用する事で飼育できるようになる可能性も十分に考えられます

 

ただし、冷凍エサを使った場合は水槽内で生きていけるブラインシュリンプと違って水質を悪化させる速度が一気に上がるのでむしろ物理濾過もプロテインスキマーもないBDEシステムは逆に命取りになる危険性があります

 

2022年11月29日に購入したベニウミトサカから始まって全部で15種類の陰日性サンゴを水槽に入れました

今生き残ってるのは5種類だけですが、水槽リセット失敗によってダメにしたのが4種類

 

ブラインシュリンプを捕食できなくてダメになったのは4種類

 

ダメになった原因が判別できないのは2種類です

 

つまり15種類の陰日性ソフトコーラルのうち9種類はBDEシステムとブラインシュリンプの組み合わせで飼育できる、と判断しています

 

種の同定ができないものがあるので誤解を生まないために全種類ここに書く事はしませんが、名前が知られてる種類だけを上げると、

 

ベニウミトサカはブラインシュリンプを捕食できてたのかできないのか判別できませんでしたが、先日新たに購入したので今回は前みたいにカーリーに邪魔されることもないはずなので1か月後くらいには答えが見えてくると思ってます

 

トゲナシヤギブルーはダメになった理由が不明のままです

 

カリビアンゴルゴニア、アカヤギゴールデンはBDEシステムとブラインシュリンプの組み合わせで実際に飼育できています

 

うちの水槽には今いませんが、トゲヤギ、トゲトサカ(ヒメトゲトサカとオオトゲトサカ)は飼育できると判断しています

 

以下は今水槽で元気なヤギたちとそれぞれの飼育日数です

 

アカヤギゴールデン、307日

 

シロアザミヤギ、233日

 

トゲナシヤギ、181日

トゲナシヤギブルーは飼育できてませんがこれもトゲナシヤギの名前で売っていました

 

 

オマケでもらったヤギレッド、181日

上のトゲナシヤギを買った時にオマケで付けてくれたヤギです、派手な赤でよく目立ってとても気にいってます

 

 

カリビアンゴルゴニア、591日

 

今後はあと2種類くらいサンゴを追加したら、その後は長期飼育の実績作りのために今のまま維持することに専念する予定です

もちろん魚は追加しますが

 

それとは別にクーラーのいらない季節になったら、また30センチの小型水槽で過去2回失敗しているトゲナシヤギブルーにトライしたいと思っています

 

今度はとりあえずBDEシステムとかブラインシュリンプにこだわることなく手間かけてもなんでもいいから維持できる環境を確立して、そこを基準にして本水槽の環境に少しづつ近づけていって両方の一致点を模索していきたいと思います