【投手】
平均球速96mphのファストボールを持ち、スライダー,チェンジアップ,スプリットの空振り率が全て50%を超えるが、制球が悪いので、リリーフが向くだろう。オフに、Rule 5 Draft対策として、40-Man Rosterに登録されるのは間違いない。
Matthew Boyd MLB
8月にSFからトレードで移籍後、リリーフとして活躍。少年時代から応援していたチームに加われたのは良かったが、今季FAなので、来年も在籍できるだろうか。
Ryan Borucki 15-day IL
6月にTORとのトレードで加入後、リリーフとして在籍したが、8月に左前腕を痛めて負傷者リスト入りし、復帰できず。年俸調停をせずに、ノンテンダーも有り得る。
Matt Brash MLB
スプリングトレーニングで好投し、開幕を先発ローテで迎えたが、制球難で成績を残せず、マイナー降格。その後はリリーフに転向したが、Lance McCullers Jr.と比較されるように、素質はエースなので、諦めるのはまだ早いだろう。
肘の手術から復帰後、リリーフに本格転向して、ファストボールとスライダーだけを用いているが、大学時代はスプリットが素晴らしかったので、来季再び、それを球種に加えるかに注目したい。
Diego Castillo MLB
好不調の波が激しかったので、それを踏まえると、TBがトレードに出したのも理解できる。FAになるのは2024年なので、あと2年マリナーズで頑張ってもらいたい。
Luis Castillo MLB
7月にCINからトレードで入団したが、プレーオフ進出の後押しになったのは間違いなく、そこでもTOR,HOU相手に好投した。9月にはRodriguezとの長期契約がきっかけとなり、5年契約+6年目オプション付きの契約を結んだので、来季以降もエースの投球を見せてほしい。
Chris Flexenと比較されており、マリナーズ傘下の中で制球力が最も良いが、伸びしろには欠ける。それでも長いシーズンを考えれば、大事な選手なので、来季のメジャーデビューを楽しみにしたい。
Matthew Festa MLB
長い時間をかけ、ようやく物になった印象で、来季30歳という年齢を踏まえると、契約延長は難しいが、リリーフ陣を支えてくれたらと思う。
Chris Flexen MLB
8月にLuis Castilloの加入でリリーフに回ったが、2シーズン合計の投球イニングが300以上となったため、来季年俸が800万ドルに更新され、残留が確定した。年俸自体高いと思うが、フロントはGonzalesと違って、役割の変化にも無難に対応できると見ているので、先発・リリーフと活躍してくれたら嬉しいですね。
Logan Gilbert MLB
8月不調に陥ったが、4月度のAL最優秀投手となり、プレーオフ地区シリーズでは、HOU相手に好投したので、良いシーズンが送れたと思う。人によっては、次期マリナーズのエースと考えるかもしれない。
Ken Giles FA
今季はトミー・ジョン手術からの完全復活が期待されたが、度重なる怪我で能力を発揮できず、戦力にならなかったため、8月にDFAとなった。
Marco Gonzales MLB
32先発で18QSと安定しているように見えるが、他のデータから判断すると、ノックアウトされても不思議はない数値が並んでいる。このままでは次第に居場所がなくなると思うが、ポストシーズンで出番がなかったのが、その証だろう。
5月に広背筋の張りから復帰後、怪我無くシーズンを終えられた。Kyle Gibsonが比較対象で、来季のメジャーデビューも有り得るが、スペ体質なので、投球イニングの制限が課されるだろう。
George Kirby MLB
8月24日のWSH戦で24球連続ストライクを達成するなど制球力に優れた右腕。ポストシーズンでも先発・リリーフと大活躍したが、キャリアハイの164.2イニングを投げたので、ケアはしっかりとしておきたい。
96~97mphのファストボール,空振りやストライクが取れる平均以上のスライダーを持つが、3つ目の球種に欠け、制球力も悪いので、リリーフの方が合うだろう。
Travis Kuhn AA
大学時代からリリーフ一本で、95~98mphのツーシーム・ファストボール,質の高いスライダーを投げ、空振りを奪えるが、制球力が良くない。今季、Rule 5 Draftの対象なので、40-Man Rosterに登録されるだろうか。
Adam Macko A+
奪三振能力は高いが、故障が多く、制球も良くないため、伸び悩んでいる。来年は、Rule 5 Draftの対象なので、格好をつけてほしい。
Bryce Miller AA
現在、Garrett Richards似の先発4番手、またはリリーフとされており、完成度も高いが、スライダーが更に改善すれば、先発3番手もあるだろう。
ファストボール,カーブボール,スライダー,チェンジアップを用いて、メジャーに昇格する可能性はあるが、完成度が低いので、来季以降の成長に期待したい。
Andrés Muñoz MLB
103mphに達するファストボールとスライダーを武器に、ALでNo.1の奪三振率を記録。トミー・ジョン手術からの完全復活とチームが上昇気流に乗るタイミングが見事にマッチした。長期契約はすでに結んであるので、来季以降も良いピッチングを見せてほしい。
Jean Munoz DSL
92~94mphのファストボール,79~83mphのスライダー,80mph台後半のチェンジアップを持つが、2年連続DSLと実績に欠けるので、奮起を促したい。
Penn Murfee MLB
リリーフ陣の立ち位置は、SewaldやMunozに劣るが、スライダーを武器にブレイクを果たした。あと5年保有できるので、活躍を楽しみにしたい。
Juan Pinto DSL
平均球速90mph台前半のファストボール,質の高いカーブボール,改善の余地があるチェンジアップを持ち、制球も悪くはないが、育成には多くの時間が必要だろう。
Robbie Ray MLB
去年のALサイ・ヤング賞投手で、6,8月は好投したが、シーズン防御率は1点近く悪化,被本塁打はリーグワースト2と良くなく、プレーオフでも活躍出来なかった。高年俸な以上、来季はそれに見合うパフォーマンスを見せてほしい。
Casey Sadler 60-day IL
3月に右肩の手術で今季絶望となったが、8月にキャッチボールをし始めたので、来季には十分間に合うだろう。フランチャイズ記録の29試合連続無失点は継続中だ。
Paul Sewald MLB
去年に続けて頑張ったのは確かだが、バレル率が非常に低く、被弾が多いので、そこを改善出来ればリリーフとして安定感が増すだろう。契約延長するかは、不透明だ。
Justus Sheffield AAA
MLBで投げる機会がほぼなかった以上、フロントからの評価は低いと見るべきだ。
Erik Swanson MLB
今季はファストボール,スプリット,スライダーを武器に、15試合連続無失点を達成するなど、大ブレイクを果たした。オフには初めての年俸調停を控えるので、たくさんお金を稼いでもらいたい。
Juan Then AA
去年、40-Man Rosterに登録されたが、怪我の影響でフル稼働できなかった。開花には時間がかかりそうなので、どこまで我慢できるだろうか。
Bryan Woo A+
UCL手術後も先発を担っているが、スライダーと制球力が改善し、チェンジアップも使える球種になったので、リリーフに転向せずに済むはずだ。
【野手】
Starlin Aguilar ACL
守備や走塁での貢献は難しいので、打撃で結果を残す必要があるが、長打力が足りないため、スイングの改善が求められる。
Michael Arroyo DSL
.370 BABIP,.460 wOBA,159 wRC+と攻撃面は良かったが、ポジションに関しては、遊撃よりも三塁や二塁の方が向いているかもしれない。
Curt Casali MLB
8月にSFからトレード移籍後、2番手捕手として在籍。来季、Murphyが復帰するので、再契約するかはわからない。
Felnin Celesten 2023 International FA
過去10年のInt.FA 遊撃手の中で、最も完成度が高い可能性があり、今後も成長を続ければ、5ツールプレイヤーになるかもしれない。契約金に関しては、450万ドルかかるとみられている。
過去2シーズン合計の出場試合数が77のため、健康の維持が課題だったが、今季は怪我なくプレーすることが出来た。今後は、三振の数を減らせれば、メジャーでレギュラーになる可能性もあるだろう。
J.P. Crawford MLB
今季は攻守ともに悪かったので、FA補強で二塁手へ転向することも噂されたが、シーズン終了後の記者会見で、Dipoto球団社長が「マリナーズの遊撃手はCrawford」,「オフに遊撃が出来る二塁手を補強する」と述べたので、Felnin Celestenが次世代を担うことになるだろう。
Zach DeLoach AA
Seth Smithに似たレギュラーになる可能性があり、うまくいけば、全盛期にオールスター級の成績を残せるかもしれない。
George Feliz ACL
中堅を担えるだけのアスリートだが、スイングに課題があり、打席での我慢強さにも欠けるため、育成に多くの時間を要するだろう。
運動能力,身体能力が抜群でも、捕手の育成には多くの時間を要するが、守備は確実に進歩しており、打撃の方も6月以降は調子を上げ、チェイスレートは14%と選球眼も素晴らしいので、今後が楽しみな選手だ。
Ty France MLB
擦った揉んだの末に、初のオールスター出場を果たしたが、成績は去年程ではなかった。契約延長の対象者だと思うが、Matt OlsonやFreddie Freemanに匹敵する額になることはありえない。
Adam Frazier MLB
ALWCの対TOR第2戦で、決勝タイムリーツーベースを放ったが、今季の打撃成績が.238/.301/.311でFAになるのがどうか。可能性としては、ユーティリティでの1年契約だが、スプリングトレーニングが始まるまでに、移籍先が決まらないことも考えられる。
18歳にしてスプリングトレーニングで本塁打を打ったが、走攻守穴のない選手に成長しそうだ。中でも、長打力にまだ伸びしろが残されている。
Martin Gonzalez DSL
最終的に二塁手になるかもしれないが、コンタクトスキルや、外野手と外野手の間を抜くヒットを打つ能力があるので、来季は成績を残してほしい。
Sam Haggerty MLB
10月3日のDET戦で、盗塁の際に左鼠径部を痛めて負傷者リスト入りし、プレーオフ出場不可となったのは残念だが、7~8月に走攻守で貢献したのは疑いないので、Haggertyのような選手が1人でも増えれば、チームの底上げに繋がるだろう。
Mitch Haniger MLB
今季FAのため、他球団移籍の場合、Rodriguez以外にレギュラーとなる選手がいないので、両翼いずれかの補強が必須となり、QOするなら、受諾の可能性が高いが、1965万ドルの価値があるのかという話になる。1000~1200万ドルの3年契約で4年目オプション付きは、過去の怪我の歴史や来年33歳の年齢を踏まえると、リスクが高すぎる。一旦FAとなった後に、低年俸の1年契約を狙うのも、6年在籍した選手に対して失礼に当たるだろう。よって、Hanigerの動向がオフの注目点なのは間違いない。
Jarred Kelenic MLB
今季、守備は大幅に改善したが、打撃は去年9月の勢いを生かせなかった。マリナーズ以外のスカウトは、Kelenicはメジャーの変化球を苦手とし、2ストライクに追い込まれても対応を変えず、長打力に拘り過ぎていると評価しており、スイングにもレッテルを張っている。MiLB Optionsも来季は1となる以上、残された時間は少ない。
活気溢れる4番手の外野手と見られている。来季は、AAからスタートするはずだ。
Jake Lamb FA
8月にLADから金銭トレードで獲得したが、成績を残せなかった。地元出身だが、9月にDFAされたのも無理はないだろう。
Kyle Lewis AAA
右膝前十字靱帯断裂の影響で、起用が制限されるのが痛すぎる。また、打撃不振でマイナー降格となった際、唖然とし動揺したことから、自分の置かれた立場も分からなくなったかと思う。Winkerとの共存も来季の課題になるだろう。
前評判通り、xwOBAで好成績を残し、最高打球速度でも今年のドラフトをリードしているので、打撃は大いに期待できるが、守備位置は三塁よりも一塁の方が合っているかもしれない。
Cade Marlowe AAA
今年25歳だが、2年連続で20/20を達成したのは注目に値する。4番手の外野手とされるが、ポストシーズンで、TAXI SQUADに入ったため、Rule 5 DRAFT対策で40-Man Rosterに登録される可能性が高いだろう。
Lazaro Montes DSL
最高打球速度が110mph以上で、長打力が70のティーンエイジャーは滅多におらず、コンタクトも上手いが、よく空振りをし、球を追いかける傾向にある。守備位置は左翼手になる可能性が高い。来季どこからスタートするかで、フロントの期待値がわかるだろう。
Dylan Moore MLB
自分の役割は果たしたが、レギュラーは能力的に難しい。よって、マリナーズに居られるのはFAとなる2024年までだろう。
Tom Murphy 60-day IL
5月上旬に左肩脱臼で戦線離脱後、6月下旬に修復手術を行なってシーズン終了。来季のスプリングトレーニングまでに準備が整うことをServais監督は期待している。
今年で21歳と年の割に、相手が何を投げるかを見極める能力に優れているが、打撃で結果を残せず、守備でも精彩を欠いた。ただ、まだ若いので、挽回の余地はある。
野球選手としての成功は、打棒の発揮に懸かっており、今後は空振り率とチェイスレートの改善が求められるが、Rule 5 Draft対策で、40-Man Rosterに登録されるかは微妙といえる。
今季は内野を守り、怪我なく過ごせたが、来季は再びAAまたはAAAでプレーをして、メジャー昇格の時を待つことになるだろう。
Cal Raleigh MLB
9月30日のOAK戦で、21年ぶりのプレーオフ進出を果たすサヨナラホームランを放ち、マリナーズ史にその名を残した。打っては、MLB捕手最多のシーズン27本塁打,守ってはGG賞のファイナリストになったので、良い選手に成長したと思う。
去年、40-Man Rosterに登録されたが、その期待に応えるだけの活躍ができなかった。野球選手としての成功は打撃次第なので、来季は存在感を見せてほしい。
Julio Rodriguez MLB
大型契約を勝ち取るだけの活躍は見せたが、守備・走塁でのミス,オールスター後に負傷者リスト入り,シーズンを乗り切るだけの体が出来ていないなど、多くの課題を残した。来季以降は、成績を残すと共に、心技体を整えてもらいたい。
Axel Sanchez A+
18歳でプロ入り後、2年間でパワー,スピード,ディフェンスを示してきたので、今後更に成長すれば、MLB Pipelineなどで注目されるだろう。
Carlos Santana MLB
6月にKCからトレードで移籍後、クラッチヒッターとして活躍し、チームの接着剤の役割も果たしたが、数字自体は良くなかった。ただ、来季守備シフト禁止による成績向上が見込めること,スタットキャストが素晴らしいことを踏まえると、再契約の目もないとはいえない。
Eugenio Suárez MLB
打率は.236と低かったが、9月11日のATL戦で劇的サヨナラホームランを放つなど、長打力を発揮して、マリナーズ打線を牽引。守備も、DRS −2,UZR 1.1,OAA −1と許容範囲なので、前任者のKyle Seagerよりも活躍したと思う。
Luis Torrens MLB
8月9日NYY戦でサヨナラヒットを放ち、捕手以外にも、投手,二塁手を担って、汎用性の高さを見せたが、一人前になるには、人の10倍は努力しないといけないと思うので、他に良い選手がいれば、再び40-Man Rosterから外されるだろう。
Abraham Toro MLB
開幕前、Dipoto GM(当時)からBen Zobristのような選手になることを期待されたが、5月に左肩捻挫で負傷者リスト入り、8月には打撃不振でマイナー降格と結果を残せなかった。クラッチヒッターの面を考慮しても、失望が大きく上回る。
Taylor Trammell MLB
昇格直後、好成績を残し、スタメン起用が続いたが、怪我やRosterの制限により、開花し切れなかった。来季MiLB Optionsが1なので、残された時間は少ない。
Evan White AAA
去年は左股関節,今年はスポーツヘルニアの手術と、怪我に悩まされている。ドラ1なことや契約があと3年残っていることを踏まえると、何とか物になってほしい。
Jesse Winker 10-day IL
リーグの変更や投手有利の球場がホームとなったからか、打撃で結果を残せず、守備でも左翼手として、DRS -16,UZR -7.2,OAA -10と投手陣の足を引っ張った。来季の在籍は決まっており、オフに左膝と首を手術予定だが、成績を残せなければ、DeLoachやMarloweの昇格とともに、DFAされる可能性もあるだろう。
Rookieからスタートし、Aに昇格後も好成績を残した。来季は再びAから始めて、調子が良ければ、終盤 A+に上がることになるだろう。
【参考】
Baseball Savant,Mason McRae,MLB Pipeline,Prospect Insider,The Seattle Times,Baseball America 2022 Prospect Handbook,Joe Doyle,FanGraphs,Tieran Alexander