6月19日日本はW杯第2戦オランダ戦を戦いました。最終決戦のデンマーク戦に向けて
主力を休ませるのではないかとの予想もありましたが、第1戦カメルーン戦とまったく
同じスターティングメンバーで戦いました。日本はカメルーン戦に続いてウィングの
大久保、松井がキレキレの動きでオランダDFに圧力をかけます。前半はオランダがやや
押しながらも無得点に抑えます。しかし後半開始からオランダは更なる猛攻を仕掛け、
後半8分にスナイデルの無回転シュートが川島の手を弾いてオランダが先制。日本は
徐々に圧力を押し返しつつ、後半19分に松井を俊輔に、32分には大久保、長谷部に
変えて岡崎、玉田を投入、44分からはトゥーリオが前線に張り付きましたが、得点は
奪えず、0-1で惜しくも敗れました。点を取りに行った終盤は、日本がやや前がかり
になり、オランダの危険なカウンターに何度か脅かされましたが、川島の好セーブで
なんとか1失点に抑える事ができました。これで得失点差でデンマークを上回り、次節、
デンマークは日本に勝たなければならない位置に追い込めました。日本は引き分け以上で
決勝トーナメント進出が決まります。親善試合の頃のグダグダ感からは想像出来なかった
大健闘に興奮しています。次節決勝トーナメント目指して頑張れ日本!!

いよいよW杯も第2節に突入。各組の第2戦の結果はこちら。
A組  南アフリカ 0-3 ウルグアイ     フランス 0-2 メキシコ
B組 アルゼンチン 4-1 韓国        ギリシャ 2-1 ナイジェリア
C組  スロベニア 2-2 アメリカ    イングランド 0-0 アルジェリア
D組    ドイツ 0-1 セルビア       ガーナ 1-1 オーストラリア
E組   オランダ 1-0 日本       カメルーン 1-2 デンマーク
F組  スロバキア 0-2 パラグアイ     イタリア 1-1 ニュージーランド
G組   ブラジル 3-1 コートジボワール ポルトガル 7-0 北朝鮮
H組     チリ 1-0 スイス       スペイン 2-0 ホンジュラス
開催国の南アフリカはウルグアイに負けて1敗1分。過去開催国が1次リーグで
敗退した例は無く、不名誉な第1号を避ける為にも第3戦は重要な試合となりました。
そして強豪国のフランスもメキシコに破れ1敗1分。グループリーグ突破を賭けて
フランスと南アフリカが激突します。ナイジェリアに苦戦したアルゼンチンは、
第1戦で調子の良かった韓国を4-1で一蹴。強豪国の格の違いを見せ付けました。
後ろ蹴りでボールを返すマラドーナ監督のおちゃめぶりもますます好調。ギリシャ
はW杯初得点、初勝点、初勝利です。スロベニアはアメリカと引き分けて勝点を4に
伸ばし、初勝利に続いて初決勝トーナメントが射程圏内に入ってきました。イングランド
はまたもや引き分けで、次戦スロベニアに勝たなければグループリーグ敗退です。
ドイツは前半にクローゼがイエロー2枚で退場。セルビアはクローゼの退場直後に
得点し、10人のドイツを相手に1-0で逃げ切りました。ドイツが1次リーグで
負けるのは24年ぶり。次節セルビアはオーストラリアに勝つ可能性が高く、ドイツ
はガーナに勝たなければ1次リーグ敗退の可能性も出てきました。カメルーンは
デンマークに破れ2敗。ソングが出場してリズムが良くなり、エースのエトーが
得点してチーム状態は日本戦よりかなり良く見えましたが、デンマークに2失点し、
W杯敗退第1号になってしまいました。決勝トーナメント進出第1号はオランダ。
オランダの1抜けは予想通りでしたが、2位争いがカメルーン対デンマークではなく
デンマーク対日本になったのは嬉しいサプライズです。
イタリアは今大会最弱と思われていたニュージーランドとまさかの引き分け。しかし
大混戦のF組はまだ4チーム全てに決勝トーナメント進出の可能性が残っています。
ブラジルはコートジボワールを3-1で下して2連勝で決勝トーナメント進出決定。
ポルトガルは7-0で北朝鮮を血祭りに上げました。北朝鮮は2連敗でグループリーグ
敗退です。スイスはチリに失点を喫し、遂にW杯連続無失点記録が5で止まりました。
チリは2連勝、ホンジュラスは2連敗ですが、次節スペイン、スイスが大量点で勝つと、
チリ敗退の可能性、また、チリ、ホンジュラスが大量点で勝つとホンジュラスの2位
抜けの可能性もまだ残っています。グループリーグ最終戦は何処も決戦になりますね。

とうとうW杯も第3節に突入。各組の第3戦の結果はこちら。
A組   メキシコ 0-1 ウルグアイ     フランス 1-2 南アフリカ
B組 ナイジェリア 2-2 韓国        ギリシャ 0-2 アルゼンチン
C組  スロベニア 0-1 イングランド    アメリカ 1-0 アルジェリア
D組    ガーナ 0-1 ドイツ    オーストラリア 2-1 セルビア
内紛が伝えられたフランスはいいところ無く敗れ、1分2敗のA組最下位に終わりました。
2006年準優勝からの転落。最後にはドメネク監督が南アフリカのパレイラ監督の
握手に応じない姿が国際映像に流され、フランスは踏んだり蹴ったり。南アフリカは
フランスには勝ちましたが、メキシコが最小失点で敗れた事で得失点差で追いつけず、
無念の3位敗退となりました。開催国が決勝トーナメントに進めないのは史上初。
しかし最後フランスに勝った事で、南アフリカ国民は代表の戦いに熱い喝采を送りました。
アルゼンチンは3連勝でB組1位。韓国はナイジェリアと引き分けた事で勝点でギリシャ
を上回り、B組2位で決勝トーナメントに進みました。韓国が自国開催以外でグループ
リーグを突破するのはこれが始めて。不協和音が聞こえていたイングランドは、フランス
代表を反面教師に一致結束、前半23分の1点を守りきり、スロベニアを下して2位で
決勝トーナメントに進みました。同じく勝たねば敗退だったアメリカは、0-0のまま
終わるかと思われた後半ロスタイム、ドノバンが決勝点を決めてアルジェリアを下し、
1位で決勝トーナメントに進みました。ドイツはガーナに勝って首位で決勝トーナメント
進出。ガーナも最小失点に抑え、得失点差により2位で決勝トーナメントに進みました。
オーストラリアはセルビアに勝って勝ち点でガーナに並びましたが、ドイツ戦の大敗が
響き得失点差に泣きました。オーストラリアに負けたセルビアは最下位。ドイツに
グループリーグ24年ぶりの黒星を付けた事で、燃え尽きてしまったのでしょうか。

さあ、25日早朝は運命の日本vsデンマーク戦です。頑張れ日本!!!