船名 TAHAROA DISTINY(スラリー式 砂鉄運搬船)

2023年2月12日撮影

ニュージランドのタハロアから砂鉄を輸送の「TAHAROA DISTINY」です、

タハロアで露天掘りで採集された砂鉄を

清水と混ぜてスラリー状態として陸側からポンプの圧力で

本船に送り込む荷役方式(スラリー式)で積み込みます、

何故ならタハロアは遠浅で岸壁接岸では無く海上のブイに係留荷役です、

陸上からのパイプ輸送ですからタンカーと同じ様な

ホース荷役です、

砂鉄運搬船は初めてです、

ニュージランドスチール・マイニング社より砂鉄の長期輸送に従事です、

15年間に渡り年間120万屯を、主に中国と日本に輸送です、

今回は東播磨港で揚げてニュージランド向けでした、

船首も少し変わって居ます、船首中央のムアーリングホールより

SBMブイから係船策を引き上げ1点係留です、

ペルシャ湾でも原油タンカーでは多い係留方法です、

スラリー式砂鉄運搬船を調べてみました、

陸上と本船をパイプラインで結び水と砂鉄を混ぜて陸上からポンプの圧力で

船のハッチに送り込みます、荷役と並行して本船側は排水作業が行われます、

荷役終了後は船艙内の水を排出が終われば出帆です、

オーナーNIPPON YUSEN KABUSIKI KAISYA.TOKYO.JAPAN.

運航社 日本郵船株式会社

お気付きでしたか?1番ハッチ後部の此の装置を?

フローティングカーゴーホースを吊り上げの為の

ホースハンドリングクレーンを装備です、

スラリーを各ホールドに導くためのスラリーローディングラインを設けて居ます

タンカーのマニホールドと同じですやん、

雲MARUは本船は初めてで砂鉄運搬船も初めてですが出て来た時に

此の装置に気付きアップ撮りでした、

こうして横から見れば普通の鉄鉱石や石炭輸送のバルカーと変わりません

バルカーにはデッキにクレーンは必要が無いのです、

早めにオヤッ!と気付いて良かったです、

本スラリー式砂鉄運搬船は世界で唯一の特殊船であり

高度な運航と荷役技術が要求されるので一貫して郵船が運航です、

現在位置は何処でしょう?

ニュージランドタハロハ3/10出港〜中国RIZHAO3/30入港予定。

TAHAROA DISTINY

総屯数    90,267屯

重量屯数   176,594屯

全長     290.40m

幅      45.00m

深さ     24.70m

喫水     18.31m(満載)

速力     17.3ノット(試運転) 14.50ノット(航海)

主機関    MAN-B&W 6S70ME-Mark8

機関出力   17,000kw

cargo capacity  G;110,134m3

建造所   三菱造船長崎造船所香焼工場(#2279) 

竣工年   09.May.2012 

船籍    日本(東京) 

コールサイン 7JLP 

IMO No.9605322