船名 SANKO FORTUNE(ばら積み船)

2021年12月7日撮影

かっては海運界の一匹狼として名を馳せた三光汽船

パナマックスバルカー「SANKO FORTUNE」です、

数年振りの三光汽船が出て来るので小雨の中を出撃です、

戦後の海運二法に依る海運集約には参加せずに「三光商法」や「一匹狼」

的存在として海運業界で急成長、しかし、石油ショック以後の海運不況により、

転売目的で過剰な船腹を抱え込んでいた為、経営が行き詰まり5200億円の巨額負債を抱え

1985年戦後最大の倒産と言われ会社更生法を申請した三光汽船が

リストラと船舶の売却で1998年更生計画を終結

2008年3月期には2293億円を売り上げるまでになってたのです、

しかし、リーマンショックに依る輸送量の減少、

遂に赤字に転落、

海外船主に船の差し押さえされて三光汽船の信頼性が低下、荷主離れが進み

2012年事業再生ADRの手続き行ない、7月には二度目の会社更生法の適用を申請したのです、

2014年12月2日、東京地裁から2度目の会社更生手続き終結の決定を受けて

現在に至りました、

全盛期には世界の何処の港にも緑の船体に”SANKO LINE"と書いた

三光さんが居ましたよ、

1934年に創立され日本国内から中国。朝鮮半島の近海航路の事業から

1960年代にはオイルタンカーを主体とした不定期船オペレーターとして

事業を拡大でした、此の船体カラーでサイドにSANKO LINEのタンカーが

ペルシャ湾では沢山見掛けました、

2014年にハンディマックス2隻の売船、ケープサイズとパナマックスも売船

保有社船が途絶えた状態でした、

オーナーFORTUNE OWNERSHIP LIMITED.

C/O THE SANKO STEAMSHIP,CO,LTD.

小雨で暗くなり友ヶ島灯台が点灯しだしました、

お馴染みな射的マーク爆笑

SOxスクラバー搭載工事でした、

現在は撒積船を世界諸港に配船し石炭・穀物・鉄鉱石輸送に

三国間を含め多岐に亘る公開に従事する、

2021年1月には常石造船にてカムサマックスバルカー

「SANKO HAWKING」の新造船竣工でした、

現在はFleet Listには「SANKO FORTUNE」「SANKO HAWKING」の二隻です、

2013年3月には185隻の船を運航でした

再度、三光汽船のタンカーが見れるのでしょうか?

因島沖からドック出しで出て来ました行き先はバンクーバーです

12月24日のXマスイブには入港です、

SANKO FORTUNE

総屯数    40,325屯

重量屯数   74,940屯

全長     225.00m

幅      32.20m

深さ     19.80m

喫水     14.13m(満載)

速力     14.3 ノット(航海)

主機関    三井玉野製

機関出力   9,230kw

cargo capacity  G;90,771㎥

建造所    佐世保重工業(#S796)

竣工年    24.Jan.2012

船籍     リベリア

コールサイン D5AR7

IMO No.9532202