琵琶湖ワカサギ掬いの実態 | 近江人(オミット)しよう。

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ちょっと以前の記事内容となる。琵琶湖でのワカサギ掬いはご存知だろうか?実は、隣の余呉湖はワカサギ釣りで有名だ。それが琵琶湖に移入して自然繁殖している。ブラックバスと同じ外来魚扱いなので、漁業権がない。10年程前から、産卵期に大挙して岸に押し寄せて網で捕獲されている。Youtubeでも多くの動画が閲覧できる。

果たして、その実態とは?


1月末、釣具店で手網を購入。四角いタイプだ。湖東側を北上する。近江八幡で湖岸に向かう。積雪が多くて慎重に運転する。寒い夜だが、以外と釣り人が多い。道具からバス狙いだ。膝までのウエーダーで立ち込んでライトで照らすが魚影は無い。1時間程で大移動する。彦根方向だ。


ここは、NHKのドキュメント72時間に取り上げられた、あのベンチという場所。この前が砂浜で良さそうだと思ったのだが、もの凄い向かい風で白波が打ち付ける。ここに立ち込むのは無謀と判断して、この日は帰宅した。

2月半ば、湖東側が向かい風なら湖西側は追い風だ。それなら穏やかだろうと判断して高島方向に向かう。
地図で当たりをつけた湖岸に出てみる。凄い車だ。岸にはワカサギ掬いの人ばかり。ウエーダーを履いて砂浜を歩く。予想と違い向かい風だ。白波が押し寄せる。立ち込むと凄く寒い。ヘッドライトの範囲外は真っ暗だ。水面を凝視するが波で魚影が見えない。それでも網を入れるが、まぐれで入るほどワカサギも馬鹿ではない。引き波で靴底の砂が取られて転倒しそうになる。川に立ち込む時と同じだ。姿勢を崩したタイミングで波がウエーダーに入った。
冷たさに耐えられず、車に戻ってウエーダーを脱ぐ。ワカサギ掬いは諦めて情報収集に砂浜を歩く。胸までのウエーダーで立ち込む人は投網だ。声を描けると応じてくれた。


琵琶湖の波は海より周期が短い。
これは船での航行でも凄く危険だ。

投網で捕獲したワカサギ。これだけ採れれば苦労の甲斐があるだろう。

手網で掬う人は、ほとんど採れていない。やはり、手間でも投網だろう。Youtubeの動画を見ると、穏やかな湖岸を月灯りで散歩がてら、という風情だが、実態は凄く厳しく危険だ。冬の琵琶湖は海より怖い時がある。ましてや、真っ暗闇でヘッドライトだけの立ち込みは恐怖だ。とてもじゃあないが子供連れなんて絶対に無理だろう。遊びで命を落とす事の無いように、判断して欲しい。